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自分で「女子」宣言をして許されるのは、何歳まで?

ジェーン・スー

「女子会」や「◯◯女子」など、耳にする機会も多い「女子」という言葉。でも「『女子』って言われる年齢じゃないし!」、「30代、40代になったときに自分は『女子』って言えるの?」など、いつまで「女子」と言っていいか考えてしまうこともあるのでは。そこで、『貴様いつまで女子でいるつもりだ問題』の著者である、作詞家・コラムニストのジェーン・スーさんに、「いつまで女は『女子』と言えるのか」を聞いてみました。

「結論としてはいつまででも『女子』と言っていいと思いますし、自分の中にある『女子』っぽい気持ちを大事にするのもいいと思います。たとえば、『スイーツ』とか『ピンク』とか、世間一般で言われている『女子』のカルチャーに違和感があったとしても、それをまとめて毛嫌いしていると甘いものも楽しめなくなるし、自分で自分の首を締めていくだけなんですよね。それに、傷つきやすい心だったり、辻褄が合わない気持ちだったり……。メンタルな部分でも、世間一般では『若い女の子特有の心の動き』とされているものを自分の中に認めていくことで、ずっと生きやすくなるし、心が楽になります」

だから、小さな「女子」性であっても、自分の心の奥底でそれを大切にし続けることはメンタル的にも必要なこと。ただし、それを全方位に向けてしまうのは問題なんだとか。

「付き合いの度合いにかかわらず、全方位に『私は女子です!』と宣言すると、『この人、いつでもどこでも女の子扱いしないとダメなんだな……』というアピールにしかならないので、TPOをわきまえない人だと面倒くさがられたり、信用されなくなります」

それを防ぐためにはやはり、まわりと調和がとれるように適度な「女子」を相手によって出しわけることが重要ですが、その前に自分自身との調和をとるのが先決だそう。

「『女子』にしてもそうだし、あるキーワードに対してものすごく腹が立ったり、動揺することがあれば、そこには絶対自分の中でコンプレックスに感じていることや、激しい防御をしないといられなくなるような弱いところがあるはず。そんなときに感じたことを『箇条書きで書き出す』のは、自分自身をある程度俯瞰の目で見つめられるし、感情を整理できるのでオススメです」

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