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さおり&トニーの国際結婚【前編】外国人のダーリンと夫婦円満になる秘訣って?

小栗左多里(おぐりさおり)、トニー・ラズロ

文化も言語も価値観も、ちがいだらけの国際結婚。日本人同士でも異性のことはミステリーなのに、外国人のダーリンと仲よしでいられる秘訣って!? そこで、人気コミックエッセイ『ダーリンは外国人』シリーズでおなじみの著者・小栗左多里さん&トニー・ラズロさん夫妻を直撃! 息ぴったりのお2人に、国際結婚がうまくいくコツや、夫婦円満のヒントを教えてもらいました!

『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し』小栗左多里&トニー・ラズロ著より

柔軟性があれば衝突が少なくなる

まず、国際結婚がうまくいには、お互いに海外生活の経験が少しでもあることが理想だというトニーさん。

「海外に住んだことがあるという経験は、少なくともその分だけ柔軟性があるということですよね。自分の社会があって、何もかも自分の思った通りや想像した通りにいくとは限らないということも知っていて。お互いにそうした柔軟性があれば、衝突がそれだけ少なくなると思うんです」

ちなみにトニーさんは、ハンガリーとイタリアのハーフで、アメリカ育ちのうえに多言語を理解する器の持ち主! 「これがうまくいかないならば、じゃあどうすればうまくいくか」という、別のプランを常に探っていく“柔軟性”がポイントのよう。さおりさんもトニーさんに対して「彼は柔軟なので、食事や生活にこだわりがあるわけでもなく、とても助かっているほうだと思います」と、感謝しているようです。

余裕を持てばケンカが軽減する

それでも、タイミングが悪い場合はケンカしてしまうこともあるとか。

「たとえば、僕たちは海外に移住する前、一緒に旅をするたびにケンカしていたんですね。お互いにいつもとちがって荷物は多いし、時間がないとか、よく見えないとか、負担や苦労がちがうんです。つまり余裕がない。余裕がないからケンカは単純に倍だと思うんですよ」

さおりさんも、「子どもが小さいときもそうですが、お互い睡眠不足なんですよね。それで一杯いっぱいだから、そのときに何か言われたらカチンとくるわけです。売り言葉に買い言葉、みたいに。やっぱり余裕を持たないと苦しいですよね」と、互いに心のゆとりをもつことの重要性を感じているそうです。

常識にこだわらないことも大切!

自分の常識とはまったく異なる価値観に対しては、「え?」「なんで?」と、相手を責めやすいもの。そんなこだわりをどれだけ捨てるかということも大切だという、さおりさん。

「常識って、それほど根拠はないこともあるんですよね。結局は自分が慣れていることや、ただ単に感受性の強い時期から言われていたことが根拠だったりするから、突拍子もないことでも『あぁ、そうなのかな』と、一度受け止めてみるのは大事だと思うんです。私も彼も、とくに仕事に関することにはこだわりがありますが、そういう“核”になる部分じゃなければ妥協してみてもいいんじゃないかな」

つまり、常識にとらわれず、“柔軟性”と“余裕”を持つことがキーワードのよう。これは国際結婚に限らず、日本人同士のカップルや夫婦にも通じることかも。

シリーズ最新刊『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し トニー&さおり一家の海外生活ルポ』では、ベルリン生活でさらに絆を深めるさおりさんとトニーさん一家の珍道中に、学べることがいっぱい! ぜひ参考にしてみては?

●『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し トニー&さおり一家の海外生活ルポ』小栗左多里&トニー・ラズロ 著(KADOKAWA/メディアファクトリー)

(水野久美)

※この記事は2014年08月30日に公開されたものです

小栗左多里(おぐりさおり)、トニー・ラズロ

小栗左多里/岐阜県生まれ。1995年デビュー。代表作は『ダーリンは外国人1~2』『ダーリンの頭ン中1~2』『さおり&トニーの冒険紀行イタリアで大の字』など。2012年にベルリンに移住し、『ダーリンは外国人 ベルリンにお引越し』が大好評発売中。

●小栗左多里WEB
http://ogurisaori.com/

 

トニー・ラズロ/ハンガリー人の父とイタリア人の母の間に生まれ、米国に育つ。1985年より日本を拠点にライターとして活動。92年に多文化共生を研究するNGO「一緒企画(ISSHO)」を設立。著書に『トニー流幸せを栽培する方法』など。

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