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知っているようで知らない「賞味期限」と「消費期限」の違い

気温、湿度ともに上昇する季節、この時期最も気を使うのは食品の保存です。大丈夫だろうと傷んだものをうっかり食べてしまうと、体をこわして仕事やプライベートすべてに影響が出て無駄な時間とお金の出費を余儀なくされます。そうならないために、食品表示の要である、「賞味期限」と「消費期限」についてしっかりとした知識を頭に入れておきましょう!

■賞味期限と消費期限は食品によって使い分けられている
「賞味期限」はハム・ソーセージやスナック菓子、缶詰など、冷蔵や常温で保存がきく食品に表示してあります。開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、おいしく食べられる期限を示しています。この期間を過ぎても、すぐ食べられなくなるということではないですが、なるべく早く食べるのがベターです。比較的傷みにくい食品の期限が「賞味期限」であると覚えておきましょう。

「消費期限」はお弁当や洋生菓子など、長く保存がきかない食品に表示してあります。
開封していない状態で、表示されている保存方法に従って保存したときに、食べても安全な期限を示しています。傷みやすい食品の期限が「消費期限」と覚えておきましょう。

■「賞味期限」、「消費期限」の表示が省略されたり、表示していない食品もある
食品の中には表示がなかったり、表示を省略してもよいものがあります。そうなると「賞味期限」や「消費期限」がわからないものが出てきます。

<表示(原材料、賞味期限、消費期限など)をしなくてもいい食品>
畑の横の直売所など、作っている場所で生鮮食品を直接販売する場合、加工食品を対面販売したり、製造して直接販売したりする場合(店内で焼いたパン、量り売りのお惣菜など)です。こうしたケースでは、買う前にお店の人に食べごろと日持ちについて、きちんと聞いておくことをおすすめします。

<「賞味期限」、「消費期限」ほかの表示を省略してもいい食品>
容器や包装が小さくて表示する場所が限られているもの(面積が30cm3以下のもの)は、「賞味期限」、「消費期限」の表示を省略してもいいことになっています。期限を知るにはお店の人や販売者に聞いたり、メーカーのサイトなどで調べる必要があります。

<「賞味期限」ほかの表示を省略してもいい食品>
品質の変化が極めて少ないものが対象です。たとえば、でん粉、砂糖、食塩、旨味調味料、チューインガム、冷菓、アイスクリーム類、飲料水、清涼飲料水(ガラス瓶入り(紙栓のものを除く)、ポリエチレン製容器入りのものに限る)、氷など。たしかに「賞味期限」を決めにくい食品ですね。といってもアイスクリームは開封後、風味がどんどん落ちますので、表示がなくても早めに食べましょう。

■個人レベルで気をつける
すべての加工食品には、「賞味期限」または「消費期限」のどちらかの期限表示をすることになっています。一部の食品を除いて開封前の期限が表示されています。基本的に開封した食品はどんどん傷んでいきます。表示されている期限は、開封後も保証されるわけではありません。開封後の日持ちについては自己責任で判断する必要があります。食品の状態や保存状態、部屋の気温、湿度でも傷み方にちがいがでます。日にちだけでなく、見た目やにおいなど、自分で厳しくチェックするクセをつけておきましょう

■お買い得品を上手に買う
「賞味期限」、「消費期限」がせまった食品を安く買うのは、かしこい暮らしの知恵です。しかし、表示の落とし穴にはくれぐれも注意してください。たとえば、閉店間際のお惣菜や生鮮食品。「消費期限」が翌日の午前のものは要注意です。買った日に食べてしまうのが基本です。しかし、期限が午前2時となっていたりすると日にちでは翌日なので「明日食べよう」と買ってしまうと期限切れの食品を食べることになってしまいます。

「賞味期限」と「消費期限」、正しい知識と自分の経験と勘をはたらかせて食中毒などの事故を未然に防ぐようにしましょう。

文・ひょっとこプロダクション

※この記事は2014年07月08日に公開されたものです

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