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「けなして、ほめる」この褒め方が効果大な理由とは?「ほめっぱなしは警戒される」

世渡り上手に欠かせないのが「ほめ」スキルです。ほめられて嫌な気分になる方は、まずいないでしょう。しかしほめ過ぎると、かえって「嘘っぽい……」と評価を落としてしまうのが難しいところ。上手な褒め方のコツを、心理学の観点からチェックしていきましょう。

■最高のほめ方、それは……

人をほめるときのベストな方法は、ズバリ「最初にけなして最後にほめる」です。ずっとほめっぱなしでは、人に警戒心を与えてしまいます。「この人、ずいぶんとほめてくれるけど……何か裏でもあるのでは?」と思った経験がある方も、多いのではないでしょうか。こんなリスクを避けるためにも、まずはあえて相手をけなしてみましょう。その後でほめ言葉を伝えることで、ほめる気持ちがより強く伝わるのです。

■米心理学者アロンソンとリンダーの心理実験より

このほめ方についての心理実験は、米心理学者のアロンソンとリンダーにより行われました。被験者は女子大生で、「1.最初から最後までほめる」、「2.最初から最後までけなす」、「3.最初はほめて、その後けなす」、「4.最初はけなし、その後ほめる」という4つの評価パターンに対して、どのような印象を持つのかについて調べました。結果は、印象が良かった順に4>1>2>3というものでした。なんと、「ほめっぱなし」よりも「けなしてほめる」方が、印象が良いことが分かったのです。また同時に「けなしっぱなし」よりも「ほめてからけなす」方が、印象が悪いという点にも注目しましょう。「けなす」と「ほめる」を上手に使いこなすためには、何よりもその順番が重要なのです。

■リアリティを伝える

「けなしてからほめる」という方法は、ほめられることに慣れている「仕事がデキる人」や「美男美女タイプ」にも有効な方法。これは、「ほめっぱなし」よりも、相手にリアリティを感じさせることが可能です。「あなたって皮肉っぽいよね。でも、そこが頼りになるわ」と伝えることで、「悪い点を理解しながらも、認めてくれている」という印象を与えることが出来ます。ただ単に手放しで褒められるよりも、ずっと嬉しい言葉になることでしょう。

「けなして、ほめる」方法が有効なのは、より相手の心にストレートに響きやすいためです。相手をいい気持ちにさせながら、さりげなく相手の欠点を指摘することも可能! ぜひ好きな人、上司や部下、そして家族に対して使ってみてはいかがでしょうか。もっと円滑な人間関係を築けるようになるのかもしれません。

(ファナティック)

※この記事は2014年06月28日に公開されたものです

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