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「あの言葉を言わなかったとしたら」私から別れを切り出したくせに後悔してる……失恋したときの考え方

羽林由鶴

口に手を当てる女性別れようといったのは自分なのに、彼から「わかった……」と言われたとき、すごくびっくりしたという人からの相談は少なくありません。ほんとうに別れることになってしまって、それをどうすることもできずに日を追うごとに後悔や未練。あのときに、別れを言い出した自分に腹が立ち、あんなことを言わなければ今も彼の隣で幸せに笑っていられたのにと思うと自己嫌悪。

自分を責めてばかりいませんか? そろそろ自分を許してあげてくださいね。このまま責め続けてしまうと、フラれたとき以上の傷になり、未来の恋愛にまで影響が出る可能性もあるんです。

■つい言ってしまったひとこと

「じゃ、もう別れよっか? 一緒にいる意味なんてないし……」この言葉を使うのは何回目でしたか? 今までも何度も使ってきた人もいれば、初めてだったという人もいるでしょう。何回も使ってきた人は、今までその言葉を言うと彼が言うことを聞いてくれていたのでしょうか? もしそうだったのであれば、今回で彼の限界が超えてしまったのですね。

「彼が私と別れるはずない」そう思わせてもらえていたのだとしたら、十分幸せだったということですよね。でも彼も人間です。ずっと耐え忍んではくれません。あなたを大好きだったから疲れてしまったのかもしれません。「今まで大丈夫だったから……」はなんの根拠にもならないんです。次の恋愛のためにも知っておきましょうね。初めて使った人は、あなた以上に相手のほうがその言葉を重く受け止めたようです。

■まさか別れるなんて思ってなかった

こんなにあっさりと別れることになることを想像していなかった……という人もいるでしょう。「別れる」と言えば、彼があなたの要望を聞いてくれると思い込んでいたのですよね。またその瞬間は本気で別れてもいいやと思っていたのかもしれません。

でも別れてみて、彼の存在の大きさや彼との時間の大切さが身にしみたということもあるでしょう。彼も同じように思っていてくれたらいいですね。言葉は時に凶器になります。一瞬で今までの関係を壊してしまうこともあるんです。これからは言葉を選ぶことを練習しましょう。未来を想像してから行動しましょう。今決めなくてはいけないことでなければ、少し慎重に考えてから決断は伝えましょうね。

■あの言葉を言わなかったとしたら

たしかにあの言葉を言わなければ今も付き合っていた可能性はありますよね。でもその付き合いはあの言葉を言う前のように、あなたが幸せを感じられないまま続いている可能性が高いんです。なぜその言葉が飛び出したのか? その理由があるはずです。何を不満、不安に思って、あなたは別れを切り出してしまったのでしょう?

付き合っていることが幸せなことなのではありません。つらい思いをした付き合いを続けて、幸せではない時間を引き延ばしているだけなんてもったいない。別れが幸せへのスタートラインになった人はたくさんいます。あの言葉を言わないことが正解で、言ったことが間違いだと思い込んではいませんか?

■別れて後悔しているくらいなら

今後悔しているわけですが、現実的にもう別れてしまいました。でもどうしてもやり直したいと思うならチャレンジしましょう。もう一度やり直せると信じて自分の気持ちを格好つけずに伝えましょう。ちゃんと謝って、素直に正直に。それでもやっぱり修復できないかもしれません。だけど何もしないでひとりで後悔しているよりも可能性は高くなりますよ。

反対に、やり直さないと決めたなら、次回は同じことをしないと決めて新しいかかわりづくりをスタートしましょう。後悔している時間を、次の出会いに傾けましょう。言葉を大切に、ゆっくり少しずつ信頼関係を作りましょう。今回の経験があなたの知恵になります。未来に期待してくださいね。

■羽林由鶴からのメッセージ

永遠のパートナーはたったひとり。その人に巡りあうためにいろいろな人とかかわり、苦悩していきます。そのたびに何かを学び、気付き、やっと自分にとっての本物のパートナーがわかるようになって、大事にできるようになるのですよね。

(羽林由鶴)

※この記事は2014年06月24日に公開されたものです

羽林由鶴

103kgの恋愛カウンセラー。著書に『なぜか相手がホッとして愛してしまう癒し系の女性になるヒント』(青春出版社)など。最新刊は『あきらめる生き方』(泰文堂)

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