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靴下×サンダルはアリ? サンダルを快適にはきこなす2つの方法

宮元千寿

夏になると履く機会が増えるサンダル。足元は涼しく快適ですが、ほかの靴に比べて靴ずれしやすいのが難点。どうすれば、靴ずれをせず、快適にサンダルをはけるのでしょうか。宮元皮膚科クリニックの宮元千寿先生に聞きました。

夏の靴下の選び方チェックポイント

■今夏注目の靴下×サンダルで、靴ずれの大敵「汗」を撃退

「靴ずれが生じるのは、靴と足との摩擦が原因です。特に素足ではくと、汗がつくため、より一層こすれやすくなります。おすすめは靴下をはくこと。原因となる汗を吸い取り、足を保護するのに役立ちます」(宮元先生)

靴下×サンダルのコーディネートは数年前にプラダのファッションショーで紹介され、おしゃれのひとつとして認識されつつあります。今夏も人気のコーディネートとして話題に。「夏の靴下」を選ぶ際には、素材に注目するといいそう。

「夏の靴下に、もっともふさわしいのは汗をよく吸ってくれる綿素材です。ただ、綿100%の靴下は縮みやすく、あまり販売されていないため、綿60~70%くらいのものが狙い目です。
また、絹の靴下も柔らかくて感触が良く、吸水性に富むのでおすすめです」(宮元先生)

一方、ナイロンやポリエステルといった化学繊維はほとんど汗を吸わないため、夏にはく靴下には向かないとか。一見、涼しそうに見える靴下も、素材やデザインによっては夏に不向きなものもあるので要注意です。

「レースや刺しゅうなどがついているタイプは、その部分がかかとやストラップなどに当たると痛みの原因になることがあります。できれば、表面の凹凸が少ないシンプルなものを選ぶのがポイント。また、綿混合の靴下でも、はいたときの感触がざらざらしているタイプは長時間歩くと肌に負担をかけ、靴ずれを起こしてしまうことがあるので気をつけて」(宮元先生)

■「インソール」を活用し、足にぴったりフィットさせる

靴ずれを防ぐには、自分に合ったサイズを選ぶのが大切です。ただ、サイズは合っているけれど、自分の足にぴったりフィットしていないことが原因で、靴ずれを起こすことがあります。

「靴を足にぴったりフィットさせるために役に立つのがインソール(中敷き)です。サンダルのなかで足がグラグラ動かなくなるよう、インソールを入れましょう。甲を覆わないデザインのサンダルの場合は、透明なジェルタイプを選べば、目立たずに靴ずれ防止をサポートしてくれます。入れ方や調整のしかたで迷ったときはシューフィッターなど靴のプロに相談してみるのも手です」(宮元先生)

靴ずれができてしまったときは、ばんそうこうでケア。ただし、あくまでも応急処置のため、長時間貼ったままにしておくのはよくないそう。

「ばんそうこうを貼ったままにしておくと、傷口がむれたり、雑菌が入り化膿することがあります。帰宅したら軟膏薬を塗り、ガーゼを当てておきましょう。また、何度も靴ずれを起こすのは、靴が合っていないサイン。はいている靴のサイズや形を見直してみましょう」(宮元先生)

(取材協力:宮元千寿、文:鈴木はる奈+ガールズ健康ラボ)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.05)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2014年06月20日に公開されたものです

宮元千寿

1990年に東京都国立市で皮膚科外来の診療を開始。単なる薬の投与だけでは治らない複雑な皮膚病に対して、心のケアも含めた診療を行っている。日本皮膚科学会員。日本臨床皮膚科学会員。皮膚科専門医。医学博士。http://www5.plala.or.jp/miyamoto-hifuka/

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