お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

細マッチョは浮気しやすい!? 脳科学者に聞く、男性が浮気する原因

中野信子

「男はみんな浮気するもの」とはよく聞くフレーズですが、実際のところどうなのでしょう? あらためて周囲を見回してみれば、「この人は浮気しそうにないな」と思える人もいますよね?

『脳はなんで気持ちいいことをやめられないの?』(アスコム刊)

『脳はなんで気持ちいいことをやめられないの?』(アスコム刊)

■「浮気しがちな男性」と「1人のパートナーに落ち着く男性」の割合は4:6

実のところ、遺伝子という観点から見ると、「浮気しがちな男性」と「1人のパートナーに落ち着く男性」の割合は4:6で、浮気する確率が低い男性のほうが圧倒的なのだそうです。

「実は、浮気には“テストステロン”という遺伝子が関係しているんです。テストステロンは“男性ホルモン”とも呼ばれるもので、筋肉の増大など、男性らしい特徴をつくり出す働きをするものなんですが、同時に性衝動を増幅させる作用も持っているんです」

そう説明するのは、『脳はなんで気持ちいいことをやめられないの?』(アスコム刊)の著者で、脳科学者として活躍中の中野信子先生。

細マッチョはテストステロン値が高い?

中野先生によると、テストステロン値が高いかどうかは、男性の見た目によってある程度推測できるのだそうです。

「体型は、筋肉が発達していて痩せ型な人は、テストステロン値が高い場合が多いですね。また、仕事をバリバリこなして出世する人や、優れた業績を残す人も同様です」(中野先生)

テストストロン値は一般的に女性のほうが低いもの

テストストロン値は一般的に女性のほうが低いもの

とはいえ、「浮気されたくないならイケメンを選ばないのが得策」だとしても、見た目がタイプじゃない男性をパートナーに選びたいとは誰も思いませんよね?

と思っていたら、「ちゃんと対策法があるので大丈夫ですよ」と中野先生。

「浮気しがちなタイプの男性は、脳内麻薬である“ドーパミン”を人より多く求める傾向にあります。つまり、安定より刺激を求めているため、魅力的な女性に出会うたびに関係を持つことだってありえるんです。それを阻止するためには、彼女自身が彼に刺激を与え続けることが必要です。

たとえば、彼を楽しませるためにコスプレしてみたり、ドキドキさせるような言葉を囁いてみたり。もしくは、彼との間にちょっとした秘密を作ることで、相手にスリルを味わわせることも有効かもしれませんね」(中野先生)

テストストロン値が低い相手を選ぶという選択肢も!

テストステロン値が低い相手を選ぶという選択肢も!

■恋人募集中なら、理想像のイメージを

ちなみに、現在、特定の彼氏や気になる相手がいないという女性は、浮気対策を考えるより、まずは理想の相手に出会う方法を考えることが先決ですよね。

「恋人募集中なら、付き合いたい男性の理想像を具体的にイメージする習慣を身につけるといいですよ。外見だけでなく、性格や趣味、好みまでしっかりと思い描いておくことで、いざその理想にぴったりの男性と出会ったときに、『やっと出会えた!』という喜びが高まり、脳内でドーパミンが大量に放出されるんです。

ドーパミンが放出されると、心拍数とともに血流があがるため、代謝がよくなり、肌や髪もツヤツヤになります。もちろん、そうなれば相手から魅力的な女性だと思ってもらえる確率もあがりますよね」(中野先生)

つまり、脳の仕組みをしっかりと理解して、それを上手に利用することで、理想通りの恋愛をモノにすることができるというわけです。

こういった法則を知っていると、うまくいかない恋愛に溺れて自らを見失うことがなく、常に客観的な目線を持ち、「より幸せな自分」へと近づくことができそうですね。

今の恋を成就させたい人も、新しい出会いを模索中の人も、脳の仕組みについて学ぶことで「よくない思考」を正すことからはじめて、「幸せ体質」を目指してみてはいかが?

(OFFICE-SANGA)

※この記事は2014年05月13日に公開されたものです

中野信子

医学博士、脳科学者、認知科学者、東日本国際大学客員教授。横浜市立大学客員准教授。2008年、東京大学大学院医学系研究科脳神経医学専攻博士課程修了。2010年までフランス国立研究所に勤務。『ホンマでっか!?TV』(フジテレビ)、『有吉ゼミ』(日本テレビ)、『Qさま!!』(テレビ朝日)などに出演。近著に『脳はなんで気持ちいいことをやめられないの?』(アスコム刊)がある。

この著者の記事一覧 

SHARE