スキーをはいて生まれた!? ソチ五輪でロシアに次ぐメダル数2位だった国は?
ソチ五輪で開催国のロシアにつぎメダル獲得数が多かったのは、ノルウェーでした。金メダル11個、銀メダル5個、銅メダルは10個の計26個のメダルをソチ五輪で稼ぎ出しました。このメダリスト量産の裏には、何か秘密があるはず! ノルウェーがウインタースポーツに強い理由を調べてみました。
■ノルウェーが冬季五輪に強い秘密は?
ノルウェーがバンクーバー五輪でとった金メダル9個の内、8個はトロンデラーグ地方の選手がもたらしたものだったとか。この理由はトロンデラーグ地方の子どもたちの日々の過ごし方に理由があるようです。
トロンデラーグ地方の子どもたちは、フリルフスリフという「自然の中で、ありのままに過ごす」という考え方の元に育てられます。フリルフスリフは自然の中で暮らしたり、自然の中で思いっきり遊んだりすることで、自然に触れて、自然そのものを知るだけでなく、現代社会への考え方を培おうという考え方です。トロンデラーグ地方の子どもたちは、このような考え方の中で育てられるため、とにかくどんなに寒くても、外に出掛けて雪の中を遊ぶ習慣が身についているのです。
また雪の深い地域では、移動にスキーを使うのが当たり前。さらに野外で積極的に遊んだり活動したりする文化があるとなると、やはりウインタースポーツの能力が自然と高まるのかもしれませんね。
■ノルウェー人はクロスカントリーが大好き
ウインタースポーツの中でも、特にノルウェー人が大好きなのがクロスカントリー。自然との共生という考え方を持つノルウェーの人は、幼いころからどんなに寒くても野外を歩いたり、野外で遊んだりすることを好みます。一説によると「ノルウェー人はスキーをはいて生まれてきた」とも言われているとか! クロスカントリーは、そんな野外で遊んだり、自然を楽しんだりするのにうってつけのスポーツなのです。
またノルウェーでは日本のように、勝手に人の山に入って怒られるということがありません。山や森の中は誰でも自由に行き来してよいため、クロスカントリーが自由にできる環境が整えられています。
ノルウェーでは、もはやスキーは人々の生活の一部。スキーブーツをはいたまま地下鉄に乗っても、誰にも何も言われません。これでウインタースポーツが強くならないほうがおかしい!? ノルウェーが冬五輪で強い秘密は、日々の暮らし方や過ごし方が大きいのでしょうね。
冬季五輪で数々のメダルをとってしまうノルウェー。その秘密が「自然とのふれあい」なのだとしたら、自然信仰の歴史が長い日本人にも、その素質がある!? かもしれませんね。小さな頃から自然とたわむれる環境があるということは、とっても幸せなことなのかもしれません。
(ファナティック)
※この記事は2014年04月22日に公開されたものです