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ノルウェー旅行前に知っておきたい10箇条「チップの習慣はない」「10ノルウェークローネ硬貨を用意しておくと便利」

ノルウェーのフロイエン山頂上から観光都市ベルゲンを一望(Photo:Asaki Abumi)

初めての土地を訪れる際は、ガイドブック片手にあれこれ下調べすることでしょう。しかし、どうしても観光スポットやレストラン情報に目がいきがちで、街歩きの何気ない時間を楽しむコツを知らないまま現地入りしてしまうことも。

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今回は、ノルウェーを訪れるときに知っておくと便利な情報をお届けします。

1.チップの習慣はない

ノルウェーではチップは義務ではなく「気持ち」で、必ずしも払わなければいけないものではありません。サービス料として会計に含まれていることも多く、チップを払わないことで嫌な顔をされることはまずありません。非常にお世話になったり、感動するようなサービスを受けたりした場合は、手持ちの硬貨を払うくらいの気持ちでよいでしょう。

2.「10ノルウェークローネ」硬貨を用意しておくと便利

屋外トイレや美術館のロッカーの貸し出しは有料のところもあり、その場合、基本的に硬貨1枚、10ノルウェークローネが必要となります。ロッカーはお金が戻ってくることもあるので、帰りは忘れずに確認を。

また、ホテルやコンサートホールなどの施設でクロークルームに上着を預けるのも有料の場合があります。料金は通常、20ノルウェークローネ。硬貨を何枚か財布に入れておくと、旅行中も安心ですね。

3.買いものするときの挨拶

お店に入るときは無言ではなく、店員さんに簡単に挨拶をするのがマナー。覚えておくとよい3フレーズを紹介します

こんにちは=「ハイ!/Hei!」
ありがとう=「タック!/Takk!」
さようなら=「ハーデ/Ha det」

4.スーパーマーケットにはかわいいお土産がいっぱい!

スーパーマーケットには、お手頃価格で買える食べものや生活用品がたくさんあります。同僚にばら撒いて渡せるお土産も、ここで見つけてみるといいかも。

次の5品はおすすめです。

・「Freia」社から出ている種類豊富なチョコレート
・ノルウェー産サーモンやサバなどの、魚介類のチューブペーストや缶詰
・袋入りのスープ。フィッシュスープ味が美味!
・ノルウェーの食卓での、ジャムやチーズをのせて食べる平たい乾パン
・ノルウェー産ヤギの甘いチーズ「ブルノスト/Brunost」

ノルディック柄の手袋や帽子など、かわいいデザインが豊富。写真は、ノルウェーのオスロで開催されたクリスマスマーケットで撮影(Photo: Asaki Abumi)

5.スーパーマーケットで必ず聞かれるフレーズ

レジでお会計をするときに、ノルウェー人店員は、とある短いフレーズを早口でお客さんに問いかけます。これは、「ビニール袋はいる?」、「レシートはいる?」の2つ。

ノルウェー語では、次のように言われます。

「袋は必要ですか?」=「ヴィル・ドゥー・ハー・ポーセ?/Vil du ha pose?」
「レシートは必要ですか?」=「ヴィル・ドゥー・ハー・クヴィッテーリンゲン?/Vil du ha kvitteringen?」

わからないという顔をすると、理解して英語で言い直してくれるでしょう。ほぼ必ず聞かれる質問なので、覚えておくと便利。答えは簡単に「イエス・ノー」でOKです。

ノルウェー・オスロのフログネル地区Majorstuen駅付近にあるスーパー「ウルトラ/Ultra」(Photo:Asaki Abumi)

6.交通機関での抜き打ちチェックにご用心!

首都オスロでは、地下鉄、バス、トラムを含むすべての交通機関で、改札での切符の点検が行なわれていません。改札機はありますが、スルスルと自由に通り抜けできるので、「あれ、無料で乗れるの!?」と旅行者は驚くかもしれません。

しかし、実はタダ乗り乗車を防止するために、頻繁に「コントロール」と呼ばれる検査官の抜き打ちチェックがあるのです。

車内に座っていると、突然5人前後の体格の大きな男女グループが入ってきて、「コントロール!」と言って、全員の切符を検査! 切符を持っていても、打刻を忘れていれば、どんなに言い訳をしても通用しません。1万円以上の罰金が請求されるのでご注意を。

抜き打ち審査員は、乗客を装って、私服で潜んでいることもよくあります。

ノルウェー・オスロの路上を走るトラムは水色が目印(Photo:Asaki Abumi)

7.お酒の購入に関する注意

ノルウェーはお酒の取り締まりが厳しい国。アルコール度数の低いお酒はスーパーマーケット、度数の高いお酒は国営酒屋の「ヴィンモノポーレ/Vinmonopolet」で購入が可能です。

おすすめしたいノルウェーのお酒はこちら。

・マイクロブルワリーが醸造するビール「ヌグネ・エウ/Nogne O」や「ハーンブリッゲリーエ/Haandbryggeriet」
・世界最北のビール工場で造られた「マック/Mack」
・アルコール度数40度以上のじゃがいも蒸留酒「アクアヴィット/Akevitt」
・クリスマス限定のホットワイン「グロッグ/Glogg」

8.写真撮影で注意すること

空港、ノルウェーの軍事施設、教会、美術館には、カメラ撮影が禁止されている箇所が多々あります。「撮影禁止」の標識が立てられていないか注意して確認しましょう。

9.おいしい水道水は冷水で

ノルウェーの水道水はおいしく安全なので、安心して飲むことができます。コンビニでペットボトル水を購入するのであれば、水道水では味わえない、炭酸入り、ベリー味などの味付きの水を選ぶのがおすすめ。店頭販売されているペットボトルの多くは炭酸入りです。

水道水を飲む際は、最低温度の冷水を。古い建物によってはタンクが老朽化していることもあり、飲料用には常温水ではなく、冷水が安全とされています。

10.喫煙に関するマナー

ノルウェーは公共の建物、交通機関を含む屋内での喫煙は法律で禁止されています。ホテルや飲食店でも屋内での喫煙は禁止されているため、どうしてもタバコを吸いたい場合は屋外へ。

スウェーデン、デンマーク、ノルウェーでは、「スヌース」と呼ばれる上唇と歯茎の間に挟む無煙の噛みタバコが普及しており、スーパーなどで購入可能、屋内でも使用可能です。

※「Nogne O」と「Glogg」の「o」は、ノルウェー語表記では右上から左下に斜線が入ります。「グロッグ」は北欧各国や人によって発音が異なり、「グリュッグ」、「グロッグ」とも言われます。

●文・写真 鐙 麻樹

著者プロフィール

鐙麻樹(あぶみ あさき)。上智大学フランス語学科2008年卒業。オスロ大学メディア学学科2012年卒業。同大学大学院メディア学修士課程在学中。ジャーナリスト、フォトグラファーとして、雑誌、WEB、旅行ガイドブックを中心にノルウェー現地から数多くの原稿や写真を寄稿。6カ国語の海外ニュース翻訳家、メディア/企業コーディネーター兼アドバイザーとしても幅広く活動中。
ホームページ http://www.asakiabumi.com/
All Aboutノルウェーガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/1080/
地球の歩き方オスロ特派員ブログ http://tokuhain.arukikata.co.jp/oslo/

※この記事は2014年04月22日に公開されたものです

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