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人生で一度は体験したい、ノルウェーのオーロラ&フィヨルド紀行

ノルウェーで見るオーロラ Photo: Terje Rakke / Nordic Life ? Visitnorway.com / Innovation Norway

北欧旅行では、観光スポットやデザイン巡りなどのほかに、オーロラやフィヨルド観光も人気があります。まるで美しい絵画の中を旅行しているかのような錯覚を受ける、大自然の恩恵。知っていて損はない、オーロラとフィヨルドの基本情報をおさらいしてみましょう。

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神秘的な光のダンス、オーロラって何?

オーロラはギリシャ神話のアウロラ「あけぼのの女神」が語源とされている、北極圏の空を乱舞する神秘的な光の現象です。スカンジナビアでは「北の光」とも呼びます。

太陽から発せられる太陽風が、地球上の超高層大気に含まれる酸素や窒素の原子・分子に衝突して発生したときに発せられる光がオーロラです。次々と衝突・発光が起こるため、まるでオーロラがダンスしているかのように見えます。

オーロラが観測できるエリアは、地磁気緯度60~70度あたりに位置する「オーロラ・オーバル」と呼ばれる帯の下。カナダやアラスカのほか、北欧ではノルウェー、スウェーデン、フィンランド、アイスランドで観測できます。

フィンランドで見るオーロラ Photo: Jorma Luhta / Leuku / VisitFinland.com

デンマークではオーロラがまったく見られないというわけではないのですが、地理的に観測度が低いので、観光向けではありません。

観測時期は、日照時間の短い秋から冬、9月下旬から4月上旬にかけて。観測地には各地から続々と旅行者や写真家が詰め掛けます。

フィヨルドって何?

フィヨルドとは、氷河によって侵食されたU字型の谷に海水が侵入した入り江/湾です。水深が1,000mを超えるものもあり、フェリーや鉄道という交通機関を利用しながら、時間をかけて周遊、景色を堪能します。

ノルウェー西部のフィヨルド観光の拠点の町・オーレスンの近くに位置するヨルンフィヨルド Photo: Havard Myklebust ? Visitnorway.com / Innovation Norway

フィヨルドはグリーンランド、アイスランド、チリなどでも見られます。北欧では、ノルウェーのフィヨルド観光が最も有名。ツアーも充実しています。ノルウェーの西海岸にフィヨルド地形は集中しており、特に「五大フィヨルド」と絶賛されるガイランゲルフィヨルド(ユネスコ世界遺産の自然遺産に登録)、ソグネフィヨルド、ハダンゲルフィヨルド、リーセフィヨルド、ノールフィヨルドには多くの観光客が押し寄せます。

ノルウェーのフィヨルド観光シーズンは、夏の5月中旬~9月。観光客でにぎわうベストシーズンは6~8月で、9月は観光客が少なめとなり、交通機関の便数も減少傾向となります。ハダンゲルフィヨルドの果樹園が花咲く頃を目指す場合は5月下旬~6月、冬にフィヨルドをどうしても見たい場合はソグネフィヨルドへ。

オーロラとフィヨルドをノルウェーの沿岸急行船から観測してみよう

ノルウェーの沿岸急行船フッティルーテンは、「世界一美しい船旅」と賞賛されています。観光客船として旅行者の間で大変人気があり、また、市民の足としても機能している定期船です。ラウンジや自分の部屋でオーロラの出現を待つことができ、オーロラ出現時は館内放送がかかることも。

春から秋にかけてはフィヨルドコースを航行します。

ノルウェーのガイランゲルフィヨルドを航行する沿岸急行線 Photo: Andreas Mihatsch / Hurtigruten ASA

オーロラやフィヨルド観測と同時に、ぜいたくに観光も楽しみましょう。交通機関を利用しながら、人気の観光都市にも立ち寄ることができます。

オーロラ観測が可能な国では、犬ぞり、スノーモービル、先住民族サーミ人との交流、クロスカントリースキーという雪国ならではの冬のアクティビティが体験可能。日中に観光をしてから夕方以降にオーロラ観測ができるというのも魅力です。

ノルウェー北部フィンマルク県のアルタでの犬ぞり Photo: Terje Rakke / Nordic Life ? Visitnorway.com / Innovation Norway

どれも日本では体験できない、夢のような自然現象。一度の旅行ですべてを体験しつくすことは難しいので、一生のうちに何度か訪れてみてはいかがでしょうか。

※Havard Myklebust氏の最初の「a」は、ノルウェー語表記では上に丸がつきます。

(文・写真/鐙麻樹)

著者プロフィール

鐙麻樹(あぶみ あさき)。上智大学フランス語学科2008年卒業。オスロ大学メディア学学科2012年卒業。同大学大学院メディア学修士課程在学中。ジャーナリスト、フォトグラファーとして、雑誌、WEB、旅行ガイドブックを中心にノルウェー現地から数多くの原稿や写真を寄稿。6カ国語の海外ニュース翻訳家、メディア/企業コーディネーター兼アドバイザーとしても幅広く活動中。
ホームページ http://www.asakiabumi.com/
All Aboutノルウェーガイド http://allabout.co.jp/gm/gp/1080/
地球の歩き方オスロ特派員ブログ http://tokuhain.arukikata.co.jp/oslo/

※この記事は2014年04月03日に公開されたものです

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