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働く女性が増税前に買いたい12アイテムの「買うべき・待つべき」をFP花輪陽子さんが判定!

いよいよ目前に迫った消費税アップ。2014年4月に8%になり、2015年10月には10%への引き上げが予定されています。では、消費税が上がる前に買っておくべきものとは……? そこで今回、働く女性が「消費税が上がる前に買いたいもの」を調査し、ファイナンシャルプランナーの花輪陽子さんに「消費税アップ前に買うべき/待つべき」を判定してもらいました。(取材・文/島影真奈美)

「必ず使う」&「セールになりにくい」という条件が揃ったら、増税前に購入!

働く女性にとって気になるのは、やはり日常生活に身近なアイテムの値上がりのようです。こんな声が集まりました。

・「化粧品や乳液を買っておきたい」(25歳/金融・証券)
・「コンタクトレンズ1年分」(31歳/マスコミ・広告)
・「今のうちに洗剤などの在庫を確認し、増税前にストックしておくつもり」(32歳/情報・IT)
・「下着や靴、服を買っておきたい」(27歳/生保・損保)
・「スーツを買っておきたい」(29歳/電機)

化粧品やコンタクトレンズ、洗剤、下着、スーツなど必ず使うものであれば、今のうちに買っておいても損しなさそうですが……。「“値段が下がりにくいかどうか”も考慮する必要があります」と花輪さん。

「たとえば、化粧品の場合、百貨店でブランド化粧品を購入している場合は、セールなどで値下がりする可能性が低いのでまとめ買いしてOK。ドラッグストアなどで購入している場合は、増税前に定価で購入するより、セール時に購入したほうがおトクなこともあります。

衣類を購入するなら、ショーツなどの下着類やストッキング、タイツなどの定番アイテムがオススメです。コンタクトレンズは必ず使うもので値崩れしにくいので、使っている人は増税前に買っておくといいでしょう。一方、食料品は単価が安く、価格も変動しやすいので大量に買い込む必要はありません。また、シャンプーやトイレットペーパーなど、ドラッグストアや量販店で特売になりやすいアイテムは増税後も引き続き安く手に入れることができる可能性が高いです。ただし、酒類などの嗜好品や塩などの調味料、非常食などはセールになりづらいので買っておいてもいいですね」(花輪さん)

定期券購入や国内便の航空券の支払いは3月31日までにすませたい

・「定期券。4月8日で切れるが2週間前から購入可能なので3月中に更新しておく!」(30歳/電機)
・「旅行の予約。次のゴールデンウィークに旅行をするため、増税前にパックツアーを予約しました」(25歳・金融)

日頃の交通費やレジャーにまつわる支出増もあなどれません。

「定期券や回数券、国内便の航空券などは3月末までに購入すれば、4月以降も消費税5%で利用できます。すでに値上がりが決まっているアミューズメントパークのチケットを購入しておくのも手です」(花輪さん)

家電を購入するなら、“白物家電”やブランド家電を

この機会に、家電やパソコンを購入したいという声も多数寄せられました。
・「ミキサー。新しいのに買い換えたいと思っていたから」(27歳/金融・証券)
・「ルンバなど自動掃除機が欲しい」(28歳/不動産)
・「冷蔵庫とオーブンレンジ」(28歳/金属・鉄鋼)
・「パソコンがもう古いのでこの機会に新しいものを買いたいと思う」(30歳/ホテル・旅行)

花輪さんが増税前に購入することをオススメするのはエアコン、冷蔵庫、洗濯機などの“白物家電”や
ブランド家電。いずれも値崩れしにくいのが特徴なのだとか。

「4月から電気代の値上がりも予定されているので、省エネ性の高い商品を選ぶと一石二鳥です」(花輪さん)

一方、パソコンやテレビなどは増税前に買わなくてもいいそうです。
「パソコンは新商品の入れ替えサイクルが早く、値段も変動しやすいため、必ずしも増税前に購入するのがおトクとは限らないんです。また、テレビは高画質化を追求した『4Kテレビ』が出そろっていますが、コンテンツが追いついておらず、値段も割高なので、まずは様子見を。デジタルカメラは価格が変動しにくい中級・上級モデルなら買ってもよいでしょう」(花輪さん)

土地や住宅ローン、保険には消費税がかからない

・「家や車。高額なものほど、今のうちに買っておいたほうが損しないと思う」(31歳/アパレル)
・「消費税が10%になるまでには家が欲しいかも……」(30歳/電機)

高額商品になればなるほど、増税分の出費は大きくなります。となると、住宅はどうなのでしょうか?

「消費税5%で購入するには、 3月31日までに引き渡しを終える必要があります。間に合わせるには、建売や完成したマンションを選び、さらにローンの審査がすぐおりるなどの条件を満さなくてはならず、かなり厳しいスケジュールです。また、増税後に住宅ローンの負担を緩和する政策がとられているので、必ずしも駆け込みでの購入がおトクとは言えません。ちなみに、土地の購入代金や住宅ローンの返済利息・保証料、火災保険・団体信用生命保険料には消費税がかからないので、住宅購入を検討している人は、あわてず実際の負担額を試算してみては」(花輪さん)

また、「増税のタイミングに関係なく、必要なときに必要なものを買えばいい」(28歳/自動車関連)という意見もありました。花輪さんはこうアドバイスします。

「確実に購入する予定があるもので、値崩れしにくいものであれば、増税前に買うほうが確実にお得です。そのため、何も対策をしないのは少々もったいないと言えます。購入しようとしている商品やサービスが本当に必要なものなのか、課税対象なのかをしっかり見極めた上で、増税前に買うべき優先順位を決め、実行に移しましょう」(花輪さん)

※マイナビウーマン調べ。2014年1月にWebアンケート 有効回答数164件(22歳~34歳の働く女性)

※この記事は2014年02月28日に公開されたものです

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