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今ではいい思い出? 私が経験したプロポーズの悲劇「嫁の悪口が聞こえるなかで」「指輪をなくす」

ダイヤの指輪一生に一度のプロポーズは、ドラマのようなシチュエーションを想像している人も多いことでしょう。既婚女性なら誰もが素敵なプロポーズを経験したかと言えば、どうやらそうではない様子。今回は、プロポーズにまつわる悲劇をご紹介しましょう。

■なぜこのタイミングで!?(ヒロさん/30歳/メーカー)

「夫からのプロポーズは、正直言って最悪でした。もともと口下手で、キザなことなんて絶対に似合わない人なのですが、私だって女の端くれ。プロポーズだけはきちんとしてほしいと、夫にお願いしていたんです」

かなりシャイな旦那さん。しかし、一生に一度のことと頑張ってプロポーズの計画を練ってくれたそうです。

「デートではいつも安い居酒屋でしたが、その日は珍しく『行ってみたい店がある』と言われて。連れて行かれたのは、おしゃれなイタリアンレストラン。席は事前に予約してあったようで、私は『やればできるじゃん!』なんて思いながら、食事を楽しみました」

デザートを食べ終わったところで、旦那さんがカバンから指輪のケースを取り出しテーブルの上へ。「キタッ!」とヒロさんの胸が高鳴ったところへ……。

「中年女性4人組が、大声で話しながら店内を歩いてきたんです。そして、私たちの隣の席に……。夫はすっかり舞い上がっていて、状況が見えていません。プロポーズの言葉を何か言ったようなのですが、オバサンたちの声にかき消されて私には届かず。隣の席からは『不出来な嫁の悪口』が大音量で聞こえてきます。私はもう、泣きたいやら、腹立たしいやら……」

旦那さんの渾身のプロポーズ計画が台なしに。ヒロさんは返事をすることもできず、婚約指輪を挟んで黙々とコーヒーを飲み、店をあとにしたそうです。仕切り直しのプロポーズもなかったそう。

ヒロさんは、「旦那とケンカになると、いつもこのグダグダプロポーズが頭をよぎる」とのこと。

■緊張しすぎ!(アキさん/33歳/教育関連)

「3年前の夫からのプロポーズは、今思い出しても残念な気持ちになります。ダイニングバーの個室を予約してくれて、そこでプロポーズされたのですが……」

もともとあがり症の旦那さん。プロポーズを控えて、かなり緊張していたのでしょう。食事の最中、珍しくお酒のペースが速かったそうです。

「『必ず幸せにするから。結婚してください』と言った途端、夫が立ち上がって個室を出て行ったんです。私は何が起きたのかサッパリわかりませんでした。そこへ、店員さんが花束を持って登場。夫が依頼していたようですが、店員さんも私しかいないことに驚いていましたよ」

店員さんが旦那さんを探してくれたところ、なんとトイレで発見。気分が悪くなってしまい、トイレでへたり込んでいたそうです。

「夫は一人では立てないほど酔っていて……。しばらく個室で休んだあと、何とかタクシーに乗せて帰りました。プロポーズが中途半端になった上に、店員さんにも迷惑をかけて。いくら一生に一度のこととはいえ、ちょっと緊張しすぎですよね。『そんなに思い切らないと、プロポーズできなかったってコト!?』と、少し不安になってしまいました」

当時はがっかりしてしまったアキさんですが、「今ではいい思い出」とのこと。結婚記念日には毎年、そのお店で食事をするのが恒例となっているそうです。

■ゆ、指輪が……(サキさん/28歳/商社)

「プロポーズの直前に、夫が準備していた婚約指輪をなくしてしまいました」

サプライズ好きの旦那さん。手をつなぐフリをして、さりげなく指輪をサキさんの薬指に……。こんな演出がしたかったらしく、コートのポケットにケースから出した指輪を忍ばせてデートをしていました。

「夫の提案で公園のベンチに座りました。そこで、サプライズプロポーズを実行するつもりだったのでしょう。でも、ふと彼の顔を見るとなぜか真っ青。急に立ち上がって、コートやズボンのポケットを探り始めたんです」

「何かなくしたの?」とサキさんが聞くと、「ゆ、指輪……」と旦那さん。その一言ですべてを察し、サキさんも青くなってしまいました。

「すぐに2人でその日に行った場所などを捜索したのですが、見つからず。途中から『なんでポケットなんかに入れたの!』『怒るなよ!』『いくらしたの!?』『金のことなんて聞くなよ!』とお互いケンカ腰になってきて……。結局、あきらめるしかありませんでした。婚約指輪をもらうことなく、現在に至ります」

サプライズが成功すれば素敵ですが、こんなトラブルが起こってしまうリスクもあるんですね。今もどこかに落ちているのでしょうか?

大失敗のプロポーズを経て結婚した3組のご夫婦。不満があったとしても、現在とても幸せな結婚生活を送っているようです。こんな経験をしたことも、夫婦の絆として役に立っているのかもしれませんね。

(OFFICE-SANGA 森川ほしの)

※この記事は2014年02月25日に公開されたものです

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