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実は、ハチはエベレストの高さまで飛べる!―米研究

フラフラと不安定に飛んでいるイメージの強いハチ。しかし、ミツバチの仲間の「マルハナバチ」は、エベレストの頂上以下の気圧でも飛べることが明らかになりました。

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ハチは、どのくらいの高さまで飛ぶことができるのだろう・・・そんなふうに疑問を持ったことはありますか?米、ワイオミング大学は、マルハナバチの生態について、中国南部で研究を続けています。

マルハナバチは、海抜5,000メートルの高地でも生存が確認されています。富士山は余裕で超えることができるようです。

研究チームはさらに、ハチを密閉した筒に入れ、空気を抜いていく実験を行いました。疑似的に、空気の薄い高地の環境を作るわけです。

この結果、高度9,000メートル相当の気圧でも、マルハナバチは飛べることが分かりました。9,200メートル相当の気圧にすると、ハチは一旦飛び立って羽ばたき始めたものの、墜落してしまったそうです。

飛び方を観察すると、空気が薄い状態では、羽を約15%大きく動かして飛んでいたそうです。気圧が下がるほど、酸素が取り入れにくくなるだけでなく、羽ばたきには体力を使うようです。

それでも8,850メートルのエベレストを越えて飛ぶポテンシャルを持っているというのは驚き。世界で最も高く飛べる鳥とされる「インドガン」でも、最大高度は6,400メートルと言われています。

ちなみに、そんな高いところにも、実際にハチが存在するのでしょうか?研究チームのディロン氏によれば、「私の知る限りではノーですね。寒すぎますし、花もありませんから」とのこと。残念ながら、このハチの能力は、ややオーバースペックだったようです。

参考:Extreme Bumblebees Can Scale Mount Everest
http://www.nbcnews.com/science/science-news/extreme-bumblebees-can-scale-mount-everest-n22091

※この記事は2014年02月07日に公開されたものです

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