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福島県会津「Lucky Smile」のハンバーガーには夢が詰まってる―高さ20cm、重さ500g以上。こりゃぁ『おんつぁげす』バーガーだ

福島県会津「Lucky Smile」店頭にも巨大なハンバーガーの看板が!

ご当地バーガーなるハンバーガーが日本中を埋め尽くす中、大人の男性でも両手で持つのがやっとで、500g以上にはなるハンバーガーがあるという。

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そのハンバーガーの店は、福島県会津若松市にある会津バーガー「Lucky Smile」。

年末年始の暴飲暴食でさらに巨大化した胃袋には、満足できるボリュームなのだろうか? 数々のご当地バーガーを制覇してきた我々は、若干の不安を持ちながらも、さっそく取材を申し込む。すると、オーナーご本人が対応してくださり、取材許可をいただくことができたので、早速かけつけることにした。

ボリューム満点のパテが3枚も!

オーナーいわく、見た目のボリュームがあるのが「鶴ヶ城バーガー」で、食べて重量感のあるのが一日5個限定の「おんつぁげすバーガー」だという。ご当地のシンボルを商品名にするというのはよくあること。「鶴ヶ城バーガー」はなんとなく理解できるが、「おんつぁげす」とはいかなるものなのか? オーナーに聞いてみる。

「『おんつぁげす』とは、会津地方の方言で『ばか』とか『あほ』という意味のことです」

ここLucky Smileでは、「ばかみたいにでかいハンバーガー」ということで名づけられているとのこと。

この「おんつぁげすバーガー」は、1枚でもかなりのボリューミーなパテがなんと3枚もサンドされているという。あれこれ想像しても、百聞は一見にしかず。ということで、オーナーおすすめの「鶴ヶ城バーガー」と「おんつぁげすバーガー」をオーダーした。

オーナーは自ら調理しながらも、この会津バーガーへの思いを熱く語ってくれた。旅行先でご当地バーガーを食べ、オリジナリティーあふれる味と、それを食べている子供たちの笑顔がこの店のきっかけになったそう。

バンズとパテは手作りで、バンズは2種類を使い分けている。ほかに、ホットドック用のパンもオリジナルとのこと。ほかにも、素材は会津産にこだわり、納得した素材だけを使っていることなど、すべてを手作りにこだわり、新鮮でおいしく、さらにデカいハンバーガーを、という思いで誕生したという。

思い切りかぶりつきたいけれど……

「30分はかかる」という宣言通り、30分後に、我々はその姿を見ることができた。

向かって左が「おんつぁげすバーガー」、右が「鶴ヶ城バーガー」。タバコの奥にあるのは、この店で標準サイズである「会津美人バーガー」

すると、「これ、どうやって食べるんだ!?」というデカさというか、高さのハンバーガーが予想外の姿で出てきた。どっちもどっちでボリュームがありすぎる。

ご覧いただきたいのは、それぞれバーベキューで使う串に支えられているということ。高さも約20cmはあろうか、お約束のたばこをおいてみると、エジプトの三大ピラミッドに囲まれているようにさえ見えてしまう。

チェーン系ファストフード店のダブルバーガーとはあきらかに違うボリュームである。いわゆるジャンクフードというには忍びない、ワンプレート料理がそこにはあった。

しかし、ここでひるんでいてはいけない。我々の大食い魂を見せなくてはと、恥をしのんでオーナーに食べ方を聞いてみると、「串をそっとはずして紙につつんで、回すように好きにあちこちかぶりついてください」とのこと。

ちまちまと上から一つずつフォークとナイフでなんて食べ方は望んでいない。とかく豪快にかぶりつくしかないのだ。

「鶴ヶ城バーガー」にかぶりつく!

トマトの練りこまれた「赤瓦バンズ」に挟まれた、ベーコン、トマト、アボカド、チーズ、100%ビーフパテ2枚、トマト、レタスが築く「鶴ヶ城バーガー」にいざアタック!

一口食べて、まずバンズのうまさに驚いた。この豪快なパテと野菜たちを十分に受け止める、力強い弾力と歯ごたえ。ハンバーガーは名前のとおり、パテを重視しがちだが、実はバンズが最重要。しかも手作りとあって、トマトの酸味がきいているのがまたいい。

恐る恐るの一口だったが、自然とかぶついていることに気づく。

もちろん、100%ビーフの手作りパテもペッパーがきいていて、非常に食べ応えがある。これもまたうまい。しかも新鮮な地元野菜を使っているため、それぞれのシャキ感もしっかり堪能できる。鶴ヶ城バーガーの場合、パテと野菜の比率がほぼ1:1のため、ベーコン、パテがそれぞれ2枚ずつあるにもかかわらず、むしろあっさりと感じる仕上がりだ。

これならイケると、むさぼりついていると、食べ始めて3分の1あたりだろうか、自分のアゴに違和感を覚え始めた。それでもうまいので、かまわず食べ続ける。

どのくらい無心で食べ続けたのであろうか。気づけば完食。ハンバーガーまたはホットドッグを注文するとサービスで付いてくる手作りラスクと、寒さのあまりセットで注文した野菜スープも含めてペロリとたいらげてしまった。

サイドメニューまで完食!

この鶴ヶ城バーガーは1,200円、おんつぁげすバーガーは1,300円。ハンバーガーの概念からするとお高い気もするが、食べてみれば食材のレベルの高さに納得できる価格である。オーナーいわく、完食する女性も少なくないとのこと。

ただし追加のオーダーが来ることはほとんどないという。

ランチセット(11:00~15:00)は、+200円(中高生は+100円)でソフトドリンクとスープが付き、ディナーセット(17:00~20:00)は+200円でサラダとスープが付く。ファストフードとは思えない、栄養バランスの整った食事に大満足できるはず。

取材班も完食はしたものの、顎関節の疲労感でしばらく口がきけない状態になっていたのであった。

ご当地バーガーマニアにはもちろんだが、ボリュームあるおいしいファストフードを探し求める人々にぜひオススメしたい。

●店舗情報
会津バーガー LuckySmile(ラッキースマイル)
福島県会津若松市七日町3-45
月曜日定休日(祝日またはイベントにより変わることも)

(OFFICE-SANGA)

※この記事は2014年01月31日に公開されたものです

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