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ブラジルワールドカップで日本はどこまでいけそう? みどころは?サッカー専門誌の編集長に聞いてみた!

2014年の6月にブラジルでサッカーのワールドカップが開催されます。日本も無事に予選を突破し、出場します。昨年12月には、ワールドカップ本選のグループ分け抽選が行われ、日本はコロンビア、ギリシャ、コートジボワールと同組のグループCになりました。さて、これらの国を相手にして、日本は予選を突破できるのか。また、突破したとして、どこまで勝ち進むことができそうなのか。サッカー専門誌『WORLD SOCCER DIGEST』の編集長・手嶋真彦さんに聞いてみました。

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勝ち進むとすればベスト16まで

――ワールドカップでのグループ分けが終わりましたが、この結果を見て、日本はどこまで勝ち進めることができそうだとお思いですか?

手嶋編集長 ベスト16だと思います。

――ベスト16より上はやはり厳しそうですか?

手嶋編集長 グループリーグを突破できたとして、ベスト16で対戦するのはグループDの1位か2位になります。グループDはイタリア、イングランド、ウルグアイと強国が揃っているので、どの国との対戦になっても、日本の勝算は高くないです。

――イタリアやイングランドはもちろん、ウルグアイもあまり日本では知名度は高くないですが、南米の強豪ですね。

手嶋編集長 厳しい戦いになるのが間違いないですね。それでも、「もしかしたら」の可能性はありますよ。日本も力をつけてきましたから。

――予選を突破する場合は、日本はどのような戦績で突破できそうでしょうか?

手嶋編集長 1勝1分1敗での勝ち上がりが現実的だと思います。初戦のコートジボワールに何とか勝ち、ギリシャと引き分け、最後のコロンビアと戦うまでに突破の目処が立っていれば……。描けるのはそんなシナリオでしょうか。日本がグループCの2位以内に入って、ベスト16に勝ち進む可能性は十分あると思いますよ。

――初戦がキモということですね。

グループCはクセ者ぞろい!

――決勝トーナメント進出を懸けて戦うグループCの対戦国について、注意すべきポイントや注目選手を教えてください。

手嶋編集長 初戦のコートジボワールは、攻撃力が高いです。フォワードのドログバ選手は3月で36歳になりますが、優れた身体能力と決定力を併せ持つ世界屈指のストライカー。スピードがずば抜けたジェルヴィーニョ選手や、世界最高レベルのミッドフィルダー トゥーレ・ヤヤ選手にも注目です。

――次に戦うギリシャはどうでしょう?

手嶋編集長 いわゆるビッグネームこそいませんが、全体的に身体能力の高い選手が多いです。守備が堅いので、得点するのは容易ではありません。チームとしてのタイプが明らかに異なる日本との対戦は、興味深い内容になるのではないでしょうか。

――当たり負けしないようにしないといけませんね。グループ戦の最後に戦うコロンビアはどうでしょう?

手嶋編集長 コロンビアでもっとも警戒しなければならないのは、エースのファルカオ選手です。得点能力が非常に高く、世界でもトップククラスのストライカーです。長友選手とインテルでチームメイトのグアリン選手も爆発的な突破力を秘めています。アタッカーのハメス・ロドリゲス選手はプレーの質が高いだけでなく、「イケメン」でもあるのでビジュアルから入る女性は要注目だと思います。

――そう考えると、非常に難しいグループに入ってしまったといえますね。

手嶋編集長 いずれの国もいわゆるサッカー大国ではないので、やりやすいグループに入ったという印象があるかもしれません。しかし、ひとつとしてあなどれない、身体能力の高さと狡猾さを兼ね備えたチームばかりです。

――クセ者ぞろいのグループリーグを勝ち抜くために、日本代表は今後どういったところを強化すべきでしょうか?

手嶋編集長 守備の要となるセンターバックが、大きなポイントになってくると思います。ヨーロッパのトップレベルで活躍するタレントを取り揃えた日本の攻撃陣は、黙っていてもそれなりにやってくれるでしょう。しかし、軽率なミスが散見されるディフェンスの中央部は、改善が必要です。最後の砦となるゴールキーパー、川島選手には救世主的な活躍を期待しています。

――対戦国には一瞬の隙を逃さないストライカーがそろっていますし、少しでもミスをしないようにしないといけませんね。

やはり開催国ブラジルに注目!

――ちなみに、手嶋編集長はどの国が優勝すると思いますか?

手嶋編集長 優勝候補の筆頭は開催国のブラジルです。ブラジルの国民が待望しているのは、事実上の決勝となった最終戦でまさかの逆転負けを喫して、自国開催ながら準優勝に終わった1950年大会のリベンジなんです。モチベーションはこの上なく高いです。アルゼンチン、ドイツ、スペインの3カ国も優勝候補ですね。ただ、スペインは主力の高齢化もあって、2002年日韓大会で優勝候補筆頭と謳われながらグループリーグ敗退に終わったフランスの二の舞を演じる可能性もあるでしょう。

――やはりブラジルやドイツなどが優勝候補なのですね。その他に注目の国はありますか?

手嶋編集長 ビジュアルから入っていくなら、以前ほどではないですがイケメンがまだ多いイタリアや、ギリシャ彫刻のような整った顔立ちのクリスティアーノ・ロナウドを擁するポルトガルが要注目です。サッカー大国以外でベスト4を狙えるダークホースは、コロンビアとベルギーですね。

――見どころの非常に多い大会となりそうです。

手嶋編集長 開催国がなにしろサッカー大国のブラジルですから、史上空前の盛り上がりを見せると思います。サッカーには関心を持ってこなかった女子にも、ワールドカップのスゴさ、楽しさが伝わる大会になるでしょう。TV観戦でも十分堪能できると思いますよ。

――これを機にサッカー好きが増えるかもしれませんね。

手嶋編集長 サッカーはきわめてシンプルなスポーツなので、ルールを完璧に把握していなくても観戦にはなんら支障がありません。ただ、肩入れできるチームがあると、興奮度がぜんぜん違います。まずは日本を応援してほしいですし、ワールドカップを入口として海外サッカーにも興味を持ってほしいですね。ブラジル大会の開幕は6月12日ですから、まだ時間があります。ワールドサッカーダイジェストでしっかり予習して、大会の開幕を迎えるのがいいかもしれません(笑)。

――6月の開会が待ち遠しいですね!

ブラジル大会での日本の成績予想や、グループリーグの対戦相手の注目ポイント、また優勝候補などを聞きましたが、いかがだったでしょうか。本番では、今回名前の挙がった選手、国などを注目するといいですね。女性の場合は、選手名鑑などでイケメンを探し、その選手がいるチームを応援するのもアリですよ!


『WORLD SOCCER DIGEST』HP
http://www.nsks.com/wsd/15544/

(貫井康徳@dcp)

※この記事は2014年01月16日に公開されたものです

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