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この効果で、約束を守らせることが出来る!?「端数の数字まで伝える」

社会人になっても、時間にルーズだったり約束を守らない人って、結構多いですよね。そういう人とはあまり親しい仲にはなりたくないものですが、仕事上でどうしても付き合う必要がある場合には困りものです。でもそういうタイプの人に有効な欠点是正法があるので、ちょっと紹介してみましょう。

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端数の数字で納得させる

約束を守らない人にいくら説教じみたことを言っても無駄です。そこで、人間には数字に弱いという弱点があるので、これを利用しましょう。そして、数字を出す場合は「75.8%」とか「3,980円」という風に端数にするとより効果的で、これを「端数効果」といいます。

キリの良い数字よりも端数の方に真実味があるということですね。この端数効果を使うと、ずぼらな性格の人には効き目があるのです。

遅刻魔には具体的数字で忠告

人は具体的なデータに基づく数字を明示されると、すぐにそれを信用してしまうという習性があることは、心理学上の実験で証明されています。例えば、会社で遅刻を繰り返す人に「遅刻ばかりしていると人事考課に響きますよ」と説教してもあまり効き目がありません。

しかし、「半期で遅刻を3回以上した人はボーナスが返金75.3%低くなるそうですよ」と忠告すると、がぜん効き目があるというわけです。

約束の時間は中途半端な時刻に

約束の時間に必ず遅れてくる「遅刻魔」っていますよね。こういう時間にルーズな人に対しても、数字の「端数効果」を活用してみましょう。待ち合わせの場合、ほとんどが「午後8時ちょうど」という風にきっかりの時刻を指定しますよね?

 すると相手は「約束の時刻は午後8時台」という風に勝手に解釈して「午後8時59分まではOK」と思ってしまうわけです。そこで「午後7時49分」という具合に中途半端な時刻に設定してみましょう。これだと電車に乗り遅れるような感覚になって時間を守らせる効果があるのです。

企業の広告にも用いられる端数効果

中途半端な端数の数字は、人の印象に強く残りやすく、その数字に縛られやすいという効果を生むようです。端数効果は企業が自社の商品やサービスを宣伝する際の広告によく用いられています。例えば「この商品を試食したほとんどの方がおいしいと評価しました」というよりも「試食した98.7%の人がおいしいと評価しました」と表現する方が宣伝効果はなるかに高いというわけです。

※この記事は2014年01月12日に公開されたものです

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