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説得で失敗あるある「説得のしすぎ」「強引に押し付け」

説得には成功もあれば失敗もつきもの。しかし中には、何が失敗の原因だったのかわからないこともあるはず。そこで今回は、説得の際によくある失敗の仕方をご紹介しましょう。

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自由を奪うと失敗につながる

人間は、自由を奪われることで気分を害してしまいがち。自分の思い通りにならないとわかると「強制されている」「強引に押し付けられている」といった考えを持つようになり、相手に対して反抗的になったり、攻撃的になったりすることがあります。

このような考え方は「心理的リアクタンス」といい、説得の失敗の仕方でも多く見られます。

例えば「親に勉強をするように言われる子供」「突然やってきた訪問販売の商品を買う羽目になった住人」「上司に大量の仕事を頼まれた新入社員」などは、説得の失敗でよくあるケースといえます。とりあえず説得に応じるものの相手に対する印象は悪くなり、次回以降は同様の方法が通用しなくなる可能性が高くなるでしょう。

説得のしすぎが失敗につながることも

説得をしつこく繰り返すことで「心理的リアクタンス」が強く働くと、奪われた自由を取り戻そうとして、もともとの自分の考えを譲らず、他の意見を一切聞き入れなくなることがあります。これを「ブーメラン効果」といい、説得をしたいという気持ちが強ければ強いほど失敗につながりやすくなります。

例えば「周囲の強い反対を押し切って就職先を選んだ若者」「お互いが一歩も譲らずにケンカに発展する夫婦」などは、説得のしすぎが失敗につながったケースと言えるでしょう。この状態からさらに説得を繰り返しても、成功に持っていくことは極めて難しくなります。

説得を成功させるためには引くことも大事

「心理的リアクタンス」と「ブーメラン効果」が起きないようにするためには、相手の自由を奪わずに、説得しすぎないことが大事です。まずは少しだけ自分の意見を伝えておけば、相手は自由に考えることができるため、説得の内容も考慮しながら気持ちの整理もできるようになります。

結果的に、それほど説得に力をいれていなくても、自分の意見を聞き入れてくれる可能性も高くなるのです。

説得の成功のためには、説得の失敗の仕方を知っておくことも大事。今回の内容を参考にして、いろいろなシーンで役立ててみてください。

※この記事は2014年01月08日に公開されたものです

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