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実力以上に仕事をはかどらせるためには?「複数人での仕事は能率性が高い」

職場のリーダーにとって、自分が任されている部署の業績をいかにしてアップさせるかというのが今も昔も変わらない課題です。個人の能力を最大限に発揮させ、組織を発展させるのは、どのような手法を用いればよいのでしょうか?以下にその方法を紹介しましょう。

【仕事をし続けるのは実は能率が悪い? 「忙しいときにこそ、あえてやること」】

複数人での仕事は能率性が高い

米国の社会心理学者であるトリプレットは、ある作業をする際に、それを個人が一人だけで行う場合と、複数で実行する場合の仕事の結果について検証してみました。例えば、釣り糸のリールを巻き取る仕事は、一人でやるよりも複数で行った方が早く巻き取ることができたのです。

トリプレットはこれを「社会的促進」と名付け、他人が個人の仕事の能率に大きな影響を及ぼしていることを提唱しました。

社会的促進と社会的手抜き

「社会的促進」は、複数で行う単純な作業で特に著しい成果が上がるとされていますが、これが複雑な作業となると、逆に個人でやる方がよい結果が得られることとなり、これは「社会的手抜き」と呼ばれます。

社会的促進とリーダーの役割

人間は横にライバルがいると発奮して頑張るが、集団で複雑な作業をする際には、どうしても手を抜いた行動をとってしまう、というわけです。リーダーは、部下がいかにして「社会的促進」へと向かわせるかを考えなければなりません。

組織内で「社会的促進」を発揮させる

企業内の集団活動の際には、各個人がグループ内で「社会的促進」を果たしているか、あるいは「社会的手抜き」状態に陥っていないかを、リーダーは常に適正に判断せねばなりません。必要性によっては、集団内に小グループを作り、少人数でのライバル意識をかきたてることによって成果を出すことも必要となるでしょう、

リーダーのマネジメント能力が鍵

組織での行動原理として、人間は必ず他人を意識しながら作業をするという傾向があり、それが良い結果としてあらわれる場合と、マイナスの方向に行ってしまう場合があります。組織のリーダーは、この法則をよく理解した上で、部下たちの性格や能力を的確に見極め、適材適所に配置してお互いを競わせるようにマネジメントができれば、組織としての良い成果を挙げることができるでしょう。

※この記事は2014年01月05日に公開されたものです

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