お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

モチベーションや集中力を高める方法とは?―「明るい未来」のイメージこそ最大の「報酬」

企業や団体スポーツなどの世界では、各個人がいくら努力しても、それが組織として機能していなければ、集団としての成果が上がるとは断定できないところに組織体としての難しさがあります。個人の能力を、組織の成長にいかにして結びつけるかの方法論について記してみましょう。

【モチベーション維持に効果的! 「達成感」を得る工夫とは?】

いかにして個人のモチベーションを高めるか

組織のリーダーは、各個人の能力が組織内で効率よく生かせるように、個人の集中力を高める工夫をします。そして、集中力向上のためには、各個人のモチベーションを高めることができるか否かが最大のポイントといってよいでしょう。

「報酬」が、「やる気」の最大の原動力

「モチベーション」という単語は、組織での個人の役割を語る際に「やる気」を意味するキーワードとして、日本社会の外来語としてすっかり定着しています。「モチベーション」という英語の本来の意味は「動機づけ」であり、この英単語が企業や団体で広く用いられることは、個人の能力を集団内で発揮させるためには、行動の意味を理解させる「動機づけ」がいかに重要なのかを物語っています。

そして、各個人がより意欲を高めるために、適切な「報酬」を与えることが最も効果的であるといわれており、これを社会心理学では「報酬効果」と呼んでいます。端的にいえば、個人にメリットがある「報酬」が、「やる気」を起こす最大の原動力ということです。

部下への責任転嫁はマイナス

企業などで、職場のリーダーが部下たちの仕事の能率が上らないことを嘆くことがよくあります。この場合、リーダーはその原因を部下の誰かの責任と見る傾向があります。そして問題があると判断した人物を排除すれば、良い方向に向くだろうと思いがちです。

組織としての結果の責任を個人の資質に押し付けるやり方は、逆に組織の弱体化を招く恐れがあります。人間のやる気は、仕事に対する「報酬」が目に見える形となったときに、最大限に発揮されるもので、自分の欠点を指摘されないように行動するだけでは能力以上の成果を得ることはできません。

「明るい未来」のイメージこそ最大の「報酬」

「人は悲しいから泣くのではなく、泣くから悲しくなる」という格言があります。人間は誰でも自分の現在の仕事の結果によって素晴らしい将来を思い描けるかどうかで、「やる気」のエネルギーが自然と湧き出てくるものなのです。

したがって、リーダーには部下たちに「明るい未来」をイメージ化してやることこそ、モチベーションを高める最大の「報酬」といえるのではないでしょうか。

※この記事は2014年01月04日に公開されたものです

SHARE