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こんなにある! 地方のお雑煮バリエーション「きな粉雑煮」(奈良県)「お雑煮にイクラ」(北海道ほか)

おいしいお汁の染み込んだお餅に、海の幸や山の幸……。お雑煮を想像するだけで、ついよだれが出そうになります! 実は地方によって、お雑煮の具材やダシ、汁にさまざまな特色があるのだとか。そこで、女性たちにふだんどんなお雑煮を食べているか、聞いてみました。

・「白味噌、あん入りの丸餅、ダシはいりこ」(27歳/金融・証券/営業職)

あんこが入った丸餅を白味噌ベースで頂くあん餅雑煮は、香川県の定番。かつて、まだ砂糖が貴重だった時代に、「せめてお正月のお雑煮ぐらいは贅沢に……」と願い作られたのがはじまりなのだとか。

・「白味噌のお汁に丸餅が入ったお雑煮。そのお餅をきなこ餅にして食べる。関西地方です」(26歳/団体・公益法人・官公庁/事務系専門職)

白味噌仕立てに丸もちの組み合わせは、関西地方の大きな特徴。ユニークな食べ方で知られる、奈良県のきな粉雑煮でしょうか。

・「すまし汁にもち菜と角もちを入れて、鰹節をかけるだけ。愛知県です」(27歳/人材派遣・人材紹介/事務系専門職)

もち菜は、愛知県や岐阜県などで食されている伝統野菜。この地域では、もち菜とお餅を中心としたシンプルなお雑煮が主流のようですね。

・「仙台のものだと思うが、醤油ベースで角餅。高野豆腐・白滝・人参・大根を細切りにして煮込む。食べる直前にイクラを乗せる」(28歳/不動産/事務系専門職)

お雑煮にイクラを入れるなんて贅沢! ほかにも、北海道や青森、岩手などの海の幸が豊富な地方で、お雑煮にイクラを入れることがあるようです。

・「お餅は丸餅で、ブリを入れる」(25歳/医療・福祉/専門職)

ブリといえば、出世魚として有名。縁起の良い魚とされているため、主に西日本ではお正月に食されているそうです。海のない長野でもお雑煮に入れることが多いのは、昔、富山湾で獲れたブリを信州に運ぶルートがあったからだそう。一年の始まりであるお正月に出世魚をいただけば、飛躍の一年になりそう!

・「干しアナゴの出汁のすまし仕立てで丸餅、具材はにんじん、大根、水菜などです」(29歳/小売店/販売職・サービス系)

ダシといえば、カツオ節や昆布を使うのが定番ですが、アナゴを使うのは面白いですね! 兵庫や広島では、具材としてアナゴを入れるのだそうです。

全体的に見ると、具材やダシ、お汁にはさまざまなバリエーションがあるものの、お餅を入れることだけはどの地域でも変わらない様子。いったいどうして? というわけで、ちょっと調べてみました。

お雑煮とはもともと、年神さまにお供えしたあとの「お下がりのお餅」を、人間がいただくために作られたお料理なのだそう。なるほど、それならお雑煮にお餅が入っているのは当然ですね。

ちなみに、「年神様」とは、毎年お正月に、家々に豊かな実りと幸福をもたすためにいらっしゃる神さまのこと。門松やしめ飾り、鏡餅などは、年神さまを歓迎するために飾るものだそうです。

それにしても、どのお雑煮もおいしそうですね……。なんだか、お腹がすいてきました!

※『マイナビウーマン』調べ。2013年12月にWebアンケート。有効回答数223件。

(OFFICE-SANGA 岸 明花里)

※この記事は2014年01月01日に公開されたものです

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