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他人の記憶をうまく借りる―仕事があふれているなら、積極的に他人に任せる

年をとればとるほど後輩や部下がたくさん増えてきたりします。そんなときに、彼ら一人一人にきちんと教えられるほどの知識や経験が、自分には十分にないときもあります。そんなときは「自分は覚えず、他人に覚えてもらう」方法が最適。他人に覚えてもらうことも、自分が覚えたのと同じように、ひとつの蓄えになるのです。

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昔の人は、今ほどきちんとは教えていなかった

マニュアルという言葉が一般的に会社で使われ出すようになってから久しいですが、昔は「マニュアル」なんて、ほとんどの職場では用意されていませんでした。また「仕事は教わるものではなく、盗むもの」という言葉通り、ひと昔前までは先輩の見よう見まね、上司の見よう見まねで仕事を覚えるのが普通でした。もしかすると今でも、そのような伝統が根付いている職場は多いかもしれません。

つまり教える人がすべてを知っている必要はなく、教わりたい人は自分で見て、自分で考え、新人は自分なりの方法を編み出していくのが、昔の一般的な社員教育方法だったのです。

……ということは、先輩だからって上司だからって、知識万能・経験万能である必要はないということ。自分が知らなくても、それを知りたい人に覚えてもらい、自分がそれを知りたいときにはその人を頼らせてもらうのも、ひとつの方法だという事なのです。

覚えられないほど仕事があふれているなら、積極的に他人にお任せしてみよう

例えば多岐にわたる仕事を任されて、全部が全部を把握しきれないほど、大量な仕事で職場があふれかえっているようなときは、全てを把握せず「詳細を記憶するのは、それぞれの人に任せる」ことを選ぶのもひとつの方法です。

なぜなら人に記憶を任せることは、その人にとっても、とてもうれしいことだからです。特に頼ってきてくれる相手が先輩だったり、上司だったりするなら、それがモチベーションアップにつながり、記憶した知識や技術をもっと生かせる方法を考えたりして、その人がキャリアアップするきっかけになることもあるからです。

自分が覚えなければならないことを、他人に全て任せてしまうのは問題もありますが、大まかな流れを把握しておき、逐一チェックして軌道修正だけは怠らないようにすれば、それで十分な場合もあります。仕事が手に負えなくなってきたときは、「仕事の全てを抱え込まない」ことを学ぶ時期かもしれません。他人を頼る方法も、ぜひ覚えてみましょう。

仕事はたくさんの人の手を借りて、助けてもらって作るビラミッドのようなもの。ぜひ知識量が自分の手に負えなくなってきたら、人の手を借りてみる勇気も取り入れてみてくださいね。

※この記事は2013年12月27日に公開されたものです

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