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ひそかなブーム「害獣食」って? 「鹿肉ステーキ」を食べてみた

日本人が普段食べる肉といえば「豚・牛・鶏」がほとんど。でも、たまには違った肉を食べてみるのもいいと思いませんか? そこで今回は、週刊SPAでも取り上げられ、今話題となっている「害獣グルメ」を紹介したいと思います!

そもそも「害獣」という言葉じたい、都会に住んでいると聞きなれないものですよね。でも、山村部では農作物を荒らす鹿や猪などからの被害は深刻。その被害総額は200億を上回るのだとか! どうやったら害獣からの被害を減らすことができるのだろう……むしろ食べてしまえばいいんじゃない? ということで、最近ではそれらの動物を食材として見なおそうという動きが活発になっているのです。

中でもお勧めなのが鹿肉。日本ではあまり馴染みがありませんが、フランスではジビエと呼ばれ、秋の狩猟解禁以降は高級食材として珍重されています。さらに、鹿肉は豚肉や牛肉に比べてカロリーは3分の1、脂肪分においては15分の1とかなりヘルシー。良質なたんぱく質や、鉄分、ビタミンなども豊富に含まれており、栄養的にも優れものの食材なのです。
そこで気になる味のほう。というわけで話題の鹿肉料理、食べてみましたよ!

筆者が向かったのは獣肉専門居酒屋「米とサーカス」。こちらは鹿肉の他にも「熊肉の味噌焼き」(時価)や「山羊の金玉」(950円)など様々な獣肉を提供しています。今回は「鹿ロースステーキ~シャリアピンソース~」(1,150円)を注文しました! 

これが鹿肉かぁ。鉄板の上でジュージューいってます。ヘルシーだと聞いていましたが、見た感じだとかなりボリューミー。上にかかっている玉ねぎソースの甘い匂いと、少々ワイルドな鹿肉本来の香ばしさが合わさって、食欲をそそります。

お肉にクローズアップ! おお、赤身が多くてかなり肉々しいです。やっぱり生臭いのかな……。

ちょっと不安になりましたが、勇気を出して食べてみます! ……あれ? 臭くない! かと言って特徴が無い味というわけでもありません。脂身は少ないのですが、鶏肉ほど淡白ではなく、強いて言うならさっぱりさせた牛肉というところでしょうか。咀嚼するごとに、肉の甘みが口の中に広がり噛みごたえは十分。でも、お肉自体は柔らかく口の中に筋が残ることはありません。脂っこくないのに、「ガッツリお肉を食べている!」という気にさせてくれます。後味はわずかに特有の匂いと甘味を感じましたが、臭みというよりは鹿肉独特の風味として楽しめます。うまく調理をすることによって、鹿肉特有のワイルドさも肉の旨味として活かされているのかもしれませんね。むしろ、くせになる味かも!

今回筆者が食べたのは鹿肉のみでしたが、他にも鹿肉カレーや鹿肉ハンバーグなど気軽に食べられる料理もいろいろあるようです。みなさんもぜひ試してみては?

高田馬場 獣肉酒家「米とサーカス」
http://kometocircus.com/

(松原麻依/清談社)

※この記事は2013年12月19日に公開されたものです

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