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比喩表現はあまり使わないほうが良い理由―「価値観や知識が細分化されているので難しい」

比喩を使った表現は、だんだん少なくなってきています。一昔前の日本人なら通じたものが、現代の日本人には通じないことも多々あるというのが理由のひとつですが、そもそも比喩とはどういうものなのでしょうか?

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比喩とは

比喩とは、簡単に説明すると何かを別の表現に置き換えて表現することです。そして、大きく分けて5つの表現方法があります。

1.直喩

例えていることを直接指す言葉を使う比喩。「~のようだ」

2.隠喩

直喩とは逆に、例えている言葉を使わない比喩。「彼女は僕の心の栄養剤だ」

3.擬人法

生き物じゃないものを生き物に例えたりする比喩。「花が笑っているようだ」

4.風諭(ふうゆ)

例えられる内容ははっきり示さず、例える物事だけを表現した比喩。「朱に交われば赤くなる」

5.声喩法

擬声語や擬態語を用いた比喩。「はらはらと」

比喩は簡単なようでむずかしい

比喩と聞くと「単に言葉をほかの何かに例えればいいんでしょ」と簡単に考えがちですが、これが案外難しいのです。なぜなら、現代は昔の日本と違って、多様な価値観や知識が細分化されている時代だからです。ある人には難なく通じるものが、別のある人にはピンとこないなんてケースが増えているんですね。せっかく比喩を使ってかっこよく決めたつもりが「は? 何言ってんの?」と返されてしまったら悲しいものです。

あまり使わないほうが無難

そういうわけで、現代の日本において、比喩を使った表現はできるだけ使わないようにしたほうが無難だといえましょう。忙しい現代人には、もっと直接的な分かりやすい表現のほうが向いているのかもしれません。

もし、比喩をうまく使いこなせるようになりたいと思ったら、なるべくたくさんの本を読むことをおすすめします。本の中には、比喩をうまく使った表現がこれでもかと出てくるので、知らず知らずのうちにいろんなパターンの比喩を使いこなせるようになってくるでしょう。

※この記事は2013年12月18日に公開されたものです

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