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効果的なしかり方のテクニック「なぜこうなったか→どうすればいいか→応援」

誰かをしかることほど、むずかしいことはありません。なぜなら自分も誰かをしかれるほど、立派な人間だとは言えないからです。ただし、だからといって失敗を放置しておくのはあまりに無責任。しかり方で悩んだ時は、ぜひこんなテクニックを参考にしてみてください。

【あなたの叱り方が下手な理由「目的が複数」「褒めない」「後で叱る」】

しかる前に、まずは深呼吸して感情を抑えよう

相手がどんなにとんでもない失敗をやらかしたとしても、まずは感情だけでものをしゃべらない、感情だけでぶつからないようにしましょう。感情だけで相手にぶつかってしまうと、相手も感情的になってしまい、冷静になって反省する機会を失わせてしまうからです。

本当に相手に反省してほしいなら、まず自分の感情を抑えましょう。

上手にしかるには「自信を持たせる・考えさせる・期待を伝える」を大切に

冷静になったら、何を相手に伝えるべきか、要点を整理しましょう。大事なのは相手に「自信を持たせる・考えさせる・期待を伝える」こと。また相手がどんな状態かで、どれに重点を置くかは変わってきます。既に激しく反省し、落ち込んでいる場合は「自信を持たせる」ことが大事になりますし、全く反省の色が見られないなら「考えさせる」、開き直ってやさぐれている場合には「期待を伝える」ことが大事になります。

しかり方の流れは「なぜこうなったか→どうすればいいか→応援や励まし」

どんな流れでしかればいいか迷ったら、「なぜこうなったか→どうすればいいか→応援や励まし」という流れでしかってみましょう。また流れの中で相手に質問し、相手が今、どんな気持ちでいるのかを確認するのも大切です。

上記の「自信を持たせる・考えさせる・期待を伝える」のどこに重点を置けばいいかがわかります。

「なせこうなったか」には、客観的で冷静な説明を

「なせこうなったか」を説明する時は、なるべく感情を排除して、客観的で冷静な説明を心がけましょう。例えば部下がクライアントを怒らせてしまった場合、ただ単に「お前が悪い」と責めるのではなく、「上司に報告せず、一人で何でも解決しようとする癖がある」ことを指摘したり、「クライアントへの事前調査が足りなすぎる」ことを指摘したりします。

冷静に失敗を見直させるには、まず自分が冷静になって相手の失敗を見つめてみましょう。

「どうすればいいか」では相手にしっかり考えさせること

「どうすればいいか」では、冷静に分析した結果を基に、相手にどうするべきかをしっかり考えさせましょう。これが「反省」につながります。まずは相手にじっくり考えさせ、自分からのアドバイスは補足程度にとどめるのがベストです。

「応援や励まし」では、自信を持たせ、期待している気持ちを素直に

相手がしっかり反省し、どうすべきかのイメージが固まったら、自信を持たせ、期待している気持ちを素直に伝えてあげましょう。いくら反省しても、やる気やモチベーションがあがらないと「反省しただけ」で終わってしまいます。

相手が前向きになれるよう、後押しする気持ちで行いましょう。

誰かをしかることは時に胸が痛むものですが、相手にとっても「しかられる」ことは貴重な経験。ぜひ相手のためになるという気持ちで、上記を参考に上手なしかり方を研究してみてくださいね。

※この記事は2013年12月11日に公開されたものです

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