「ゾンビ」=大チャンス!? 知られざるタクシー業界用語10選
タクシーに乗ったときに、無線から流れてくる意味不明な単語にとまどってしまうことってありませんか? こんな単語が飛び出してきたら、ぜひチェックしてみてください。タクシー業界の事情がわかる、珍しい経験ができるかもしれません。
「大きな忘れ物」
大きな事件を起こした犯人がタクシーを利用した可能性がある、もしくはタクシー強盗が発生したことを知らせる隠語です。この言葉の後に、持ち主の情報として身長や性別、服装などが流れてきたら、それが犯人の情報だということです。自分の見た目と似ている情報が流れたら、勘違いされないか注意が必要かも!?
「おばけ」
意外な場所で長距離客を拾った場合、そのお客さんのことを「おばけ」と呼ぶことがあるとか。言われた方は心外かもしれませんが、運転手さんから見れば、とってもうれしいお客さんだということです。
「かごぬけ」
無賃乗車の犯罪のこと。「お金を取りに行くから待ってて」などと言われ、そのまま逃げられてしまうケースが多いとか。ちなみに持っている物を置いて、料金を支払わずに逃げられることを、「置き抜け」と呼ぶそうです。どちらも詐欺罪に問われる犯罪なので、絶対にやめましょう。
「新婚さん」
ワンメーターで、初乗り料金しか払わずに降りてしまうお客さんのこと。「新婚さん」より「おばけ」になった方が、運転手さんは喜ぶかもしれませんね。なんとも不思議です。
「ゾンビ」
タクシーが全て出払っているときや、大きなイベントなどがあったときなどに、タクシーを止めようと必死で、あちこちで手をあげている状態のこと。運転手さんから見れば大きなチャンス到来!?
「小さな落とし物」
事件が起きたときに、犯人が落とした凶器などのこと。決して、文字通りの「小さな落とし物」ではないので、座席付近に落ちているのを見つけても、うっかり拾わず通報してもらいましょうね。
「てんぷら」
4人乗ってきたのに、乗車料金が1.000円にも満たないお客さんのことです。衣が多くて、実入りが少ないからでしょうか? なかなか奥深い用語です。
「流れ弾」
大物のお客さんを狙って待っていたのに、近距離の一般客を乗せてしまったりすることを、「流れ弾にあたった」なんて言うそうです。お客さんにしてみれば心外かもしれませんが、長時間忍耐強く待っていた分、「流れ弾に当たった」気分になるのかもしれませんね。
「パンダさん」
何らかの交通取り締まりをやっているときに「パンダさん」と呼ぶそうです。パトカーの色がパンダに見えるからという説が、有力。
「姫」
女性客のこと。言葉はとてもいいのですが、「女性客は長距離区間乗らない」という定説から、嫌われやすいこともあるそうです。「姫」と呼ばれたら、要注意!?
タクシーの業界用語を知れば、普段知る事のできない、奥の深い世界を垣間見られることがあります。ぜひ無線が流れてきたとき、タクシーの運転手さん同士がおしゃべりしているときには、耳をそばだてて、こんな話をしていないか聞いてみてはいかがでしょうか?
(ファナティック)
※この記事は2013年12月06日に公開されたものです