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一度「無能」と思われると覆すのは難しい―会議で「賛成です」と一言で済ますと無能と思われる理由とは?

自分の意見をみんなの前で発言することが苦手な人にとって、「発言を求められる会議」というのは、苦痛以外の何物でもないでしょう。しかし、会議とは、社員のやる気をチェックし、評価をするための絶好の場所なのです。

【絶対に言ってはいけない五大発言「話にならない」「それがどうした」】

ここでの発言一つで、自分の今後が決まってしまう可能性も……? 会議での危険な一言を紹介します。

「特にありません」

中心が自分ではない会議では、ただ座って人の意見を聞く、という場面も多いでしょう。しかし、ふと「○○さんはどう思いますか?」と意見を求められることも。こんなときに、つい使ってしまいがちなのが「特にありません」という言葉です。

これは、発する人からすると、「皆さんの意見で問題ありません。賛成です。付け足すことはありません。」という意識で使われることが多いもの。しかし、聞く人にとっては「何も考えていない」ということを示す言葉なのです。

要は、「自分は仕事が出来ません」とアピールする言葉、ということ。発する人と受け取る人に、大きな意識の差があるので、注意が必要です。

「賛成です」

では具体的に、誰かの意見に、賛成の意思を示してみるのはどうでしょうか。発言が苦手な人にとっても、「誰かの意見に乗ればいい」ので比較的楽に発言できそうですね。しかし、この方法もあまりおすすめできません。ただ単に「賛成です」と言う事は「特にありません」と言うのと、大した差がないからです。

もし「賛成です」と伝えたいのであれば、必ず自分の意見も盛り込みましょう。「○○は××というデータもありますので、賛成です」「賛成です。△△は□□なので、もう少し詳しい説明が聞きたいです」という風に文章を組み立てると、印象はぐっと良くなります。

さりげなく自分の知識を開示することで、「出来る人」という印象を残しやすくなるのです。

もし「無能」と評価されてしまうと……?

もし、たった一度の会議での発言で、「この人は無能だ」と判断されてしまうと、その評価を覆すことは簡単ではありません。一度他人の中で、自分に対する明確な評価が出来てしまうと、それは様々な部分へも影響します。

同じミスをしたとしても、自分への評価の違いから、その後の処され方に差が出ることも、珍しくないのです。

オランダの心理学者ポール・ヴァン・ランゲ博士が行った調査によると、「知的である」という評価を得ている人は、他人から親切にされやすく、逆の評価を得た人は、無理難題を押し付けられやすいのだそうです。要は「人は、知的ではないと思う相手を、なめやすい」ということ。

無理難題を押し付けられ、ミスをすれば激しく叱責される……。しかも、どれだけ頑張っても、なかなか「無能レッテル」からは抜け出せない。そんな状況を想像してみると、一度でも「無能」だと評価されてしまうことの恐ろしさが、伝わるのではないでしょうか。

自分の評価を決定づける大事な会議だからこそ、上手いアピール方法で「有能」評価をもぎ取りましょう。常に、「自分が発言すべき意見」を意識して、心の中で準備しておくことで、恐るべき「無能スパイラル」を避けられるのでは?

※この記事は2013年11月28日に公開されたものです

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