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待機児童にならないために。認可保育園の入園確度を上げる方法

「待機児童を5年間でゼロに」と今年、安倍首相が発言したように国も力を入れはじめた待機児童問題。だけど現状は、都市部の認可保育園は依然として狭き門。そこで、All About「子育て」ガイドである山下真実さんに、認可保育園への入園確度を高めるためにできることを教えてもらいました。

 

これから結婚する人こそ考えたい、居住エリア選び

 

結婚をしたら、まず新居を決めますよね。中には、マンションや一軒家を購入する人もいると思いますが、いつか出産して働くママになるつもりであれば、居住エリアは慎重に選びましょう。購入するなら、1時間以内に会社から帰れる距離がひとつの目安です。

 

というのも、認可保育園のお迎えは大体18時までに行かなければならないことがほとんど。そうなると、勤務先が都心で郊外に購入した場合、通勤時間を考えると絶対に時短勤務をしなくてはなりません。実は、それを後悔しているママってけっこう多いんです。ですので、働くママになる前提であれば、通勤時間が短いところ、もしくは通勤時間がかかっても育児に協力してくれる祖父母の家に近い場所を選んだほうがいいと思います。

 

また、都内でも区によって待機児童が多いエリア、少ないエリアがありますので、そのあたりも加味して居住エリアを選ぶのもひとつの手です。

 

入園希望者の選考に用いる指数の算出基準を確認

 

いざ入園の申し込みをするとき、選考の基準になるのが自治体ごとに定められた指数。入園案内には、父母の就労状況などに応じた指数の算出基準が記載されている場合が多いので、必ず確認して、自分たちの指数がいくつになるか計算しましょう。

 

入園確度を挙げるための最低要件は、フルタイムで働いていること(平成25年11月現在)。産休前の勤務実績が審査されますので、産前にはなるべく時短を取らないようにしておきたいですね。とはいえ、大抵の希望者が「夫婦ともにフルタイム」の人たち。では、どこで差がつくかというと「加点ポイント」なんです。こちらも自治体によってちがうのですが、「既に認可外に預けていればプラス○点」「兄弟がいればプラス○点」など基準がありますので、居住エリアの自治体の加点ポイントをよく理解して、たとえば「認可外に預けることで加点が得られる」のであれば、「少し復帰の時期を早めて認可外に預ける」など事前に対策を取るのは有効です。

 

また、必ずやってもらいたいのが、自分の持ち点なら確実に入れそうな園を見定めて、第一希望に書くこと。なぜなら、居住エリアにある保育園の中でも「フルタイムであれば入れる」園と、「フルタイムで加点ポイントがあっても入りづらい」園があるからです。そういう情報は、役所の窓口や電話で「この保育園は直近で何点の人が入っていますか?」と質問すれば、親切な自治体であれば教えてくれます。過去の実績ですから確実とまではいきませんが、情報収集しておいて損はないでしょう。

 

1歳児入園よりも0歳児入園のほうが有利

 

待機児童の多いエリアに関して、子どもを何歳で預けるのかも重要なポイントに。確度が高いのは、子どもが1歳になる前、つまり0歳児クラスへの入園。いちばんの大きな理由が募集枠の多さ。保育園は基本的にどの園も在園児童を優先的に進級させるので、1歳児クラス以降は「定員人数−在園児童の進級人数」が募集枠となるので、どうしても少ない枠を争う形になってしまうからです。

 

→[次ページ] ママが働きやすい環境に!? これからの保育園どうなる?

 

■監修 山下真実さん

All About子育て・保育園ガイド。『ここるく』総合プロデューサー。投資銀行や金融コンサルティング会社でキャリアを積みながら、2011年に第一子を出産。妊娠・子育てとキャリア形成の両立について、多くのママやプレママにアドバイスを提供。現在は、人気レストランなどに託児をつけ子連れママにリフレッシュ時間をプロデュースする事業『ここるく』を運営。
http://www.kokoruku.com/

 

※この記事は2013年11月26日に公開されたものです

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