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コロッケが自販機で売られてる!? お刺身サンド!? オランダのB級グルメ事情3選

“オランダ”と聞くと、咲き誇るチューリップ畑に大きな風車……そんな風景を思い浮かべる人は多いのでは? オランダの花畑から生まれる花は、なんと世界流通量の約6割シェアを占めるそうです。品種改良を行う農場は世界最先端技術に支えられ、世界最大級の市場を数多くの花が彩ります。まさに「世界一の花の国」なんです。

10月31日の『地球イチバン』(NHK総合)では、「世界一の花の国~オランダ~」と題した特集が放送されました。番組では「世界一巨大な花市場」の現場をリポート。もちろんオランダの人々も花が大好きで、生まれてから結婚、そして死を迎える瞬間まで花に囲まれているそうです。

運河に囲まれた欧州の小さな国オランダですが、実はとてもユニークな食文化を持つ国でもあり、筆者もかの地では楽しい食べ歩きをしたものです。それではオランダの食の世界を少しのぞいていきましょう。

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■街中にある「コロッケの自動販売機」

コロッケはオランダで「クロケット」と呼ばれていますが、なんと街中の自動販売機で売られているんです。自動販売機といっても、透明なプラスチック製の小さなコインロッカーのような佇まいで、各スペースの表裏に扉があります。そのすぐ裏側には調理する人がいて、揚げたてのクロケットをケース裏の扉から次々追加していきます。客はコインを投入し、表の扉をあけてパクリ……というシステムです。

「冷めてしまうのでは……」なんて心配してしまいますが、すごい回転率で売れていくので、たいていアツアツのものにありつけます。肝心なお味の方ですが、衣が日本のものよりも固くクリスピーで、チーズをじゃがいもで包んだものや、カレー風味のごはんを丸めたものなどもあり、種類は様々。私は滞在中、このコロッケを2~3個買って、ハイネケンビールとともに楽しんでいました。皆さんもオランダを訪れた際はぜひ味わってくださいね!

「山盛りのパタット」にマヨネーズ

「パタット」とはポテトのことで、いわゆるフライドポテトのことです。マクドナルド風の細いものではなく、ぽってりと太いタイプが多いようです。街を歩いているといたるところに売店があり、日本によくある宝くじ売り場のボックスのような店舗も多いです。

大・中・小があるので、サイズを言って注文するのですが、その量がハンパない! 初めての方は迷わず小を注文した方がよいでしょう。揚げたてのパタットは、くるりと巻いた紙に入れられて手渡されますが、そこにマヨネーズをドバッとかけられることが多いです。

「何カロリーあるんだろう……」とついつい考えてしまうほどヘビーなビジュアルですが、アツアツをつまみながらの街を歩くのは楽しいものです。

ポピュラーな「刺身サンドイッチ」

オランダでは、季節になるとニシンの塩漬けを生で食べさせる屋台がたくさん出ます。

若干小振りのニシンを軽く塩漬けにしたものに、粗みじん切りにした玉ねぎを振りかけ、ピクルスなどとともに小皿で提供されますが、皆さん尻尾を手でつまみ、一口で食べてしまいます。生魚が好きな日本人の口にも合い、とっても美味。パンにはさんでくれるお店も多いので、まさに「刺身サンドイッチ」ですね。これもイケます!

食に関しては不毛な国と言う人もいるのですが、全然そんなことはありません! 植民地だった関係でインドネシア料理店も多かったり、面白い側面がいっぱいあるオランダ。ぜひ一度は行ってもらいたい華のある国なんです。

(皐月半生/サイドランチ)

※この記事は2013年11月12日に公開されたものです

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