お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

みそ汁の塩分は血圧に影響せず ─ 共立女子大学教授が研究発表

血圧への影響

共立女子大学・上原誉志夫教授は、第36回日本高血圧学会総会にて、最新研究「習慣的味噌汁摂取が血管年齢に与える影響」を発表。みそ汁の摂取頻度は血圧に影響しないことが明らかとなった。

研究方法は、東京都内にある病院の人間ドックを受診した、現在治療中の者を除く男性102名(平均年齢55歳)に対し、聞き取り法による食物摂取頻度調査を実施し、人間ドックでの成績との関連性を調査。みそ汁摂取回数による群分けは、5日間に摂取する回数で評価し、0~2回を低頻度群、3~5回を中頻度群、6~15回を高頻度群としている。

研究結果において、みそ汁摂取頻度と血圧の間に関連はみられなかった。みそ汁の食塩摂取量への寄与率は2%で、みそ汁は食塩摂取量の独立した決定要因ではなかった。

食塩摂取量に対する寄与率

一方、みそ汁を1日約1杯摂取する食生活が、血管年齢の指標CAVI値(心臓から足首までの動脈の硬さを反映する指標で、動脈硬化が進行するほど高い値となる)を低下させ、血管年齢を10歳程度改善する傾向が確認された。

血管年齢への効果

また、1日3回までのみそ汁摂取では、食塩の過剰摂取でみられる代謝への影響(脂肪肝など)はみられなかった。

※この記事は2013年11月05日に公開されたものです

SHARE