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しかる時に覚えておきたい事とは?「叱る程度を伝えておく」

子供の頃、親がガミガミ怒り出すと「あ~あ。また始まった。いつになったら終わるのかなぁ」と思いながら耐えていたという方も多いのではないでしょうか? 苦痛な時間は永遠にも感じられるものですよね。

【あなたの叱り方が下手な理由「目的が複数」「褒めない」「後で叱る」】

あらかじめ、どのぐらい叱るかを伝えておく

誰だって、ガミガミ叱られるのは嫌なものです。でも、子供の頃は親や先生に叱られ、社会人になっても上司に叱られ……人の一生はまさに叱られっぱなしなんです。また、叱るという行為は、叱る側にとっても苦痛を感じるもの。

雷を落としつつ、内心「これでまた嫌われる」とげんなりしていることも多いものです。かといって、叱る必要があるときにはそうせざるを得ないのだからつらいですね。少しでもお互いの苦痛を軽くするには、叱る前にあらかじめ「今日は○○のことについてちょっと注意をするからね」というように、相手にどの程度叱られるのか予測できるような言葉を付け加えておくと効果的です。

人は、終わりが見えていることには耐えられる

なぜ、あらかじめどの程度叱るのかを伝えておくかというと、人は終わりが見えていることには比較的耐えやすくなるからです。叱るほうも、はじめにそう宣言しておくことで、怒りにまかせてダラダラと引っ張ってしまうのを防ぐことができます。

特に、苦痛に耐える耐性ができていない小さな子供には効果的です。

終わりが見えないと、人はやる気が出ない

マラソンを思い浮かべてみてください。走っても、走っても、周りは変わり映えのしない退屈な景色で、時計もなく、一体あとどれだけ走ればゴールにたどりつけるのか全く予想できない……こんな状態のとき、モチベーションを保ったまま頑張れる人は決して多くないでしょう。

学校の授業も、宿題も、会社での仕事も、すべて「あとこれだけ頑張れば終わる」とゴールが見えているから頑張れるのです。その証拠に、人は苦痛な時間を過ごしているときには、無意識に何度も時計を見てしまいますよね。

誰かを叱らなくてはいけないというときも、「5分だけ話をしようか」という言い方をすることで、相手の集中力を高め、より説得力を増すことができるのです。

※この記事は2013年11月03日に公開されたものです

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