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消防庁に聞いた!―目の前で人身事故!こういうときってまずどうすればいい?

「目の前で事故が!」こんなとき、どのような行動をするのがいいのでしょうか? 助けたいと思っても、どういうふうに動けばいいのか分からない人もいるでしょう。今回は、いざというときにどうすればいいのか、消防庁に伺いました。

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まずは自分自身の安全確保から

――目の前で事故が起こり、けがをした人を助けたいと思った場合は、どのような行動をすればいいのでしょうか?

助けたいと思った場合は、まずは自分自身の身の回りの安全を確認することが最優先です。助けようとする人がさらにアクシデントに遭ってしまっては意味がありません。車道の場合、他の車も走っているわけですからね。

――ミイラ取りがミイラに……ではありませんけど、それは本当に大事なことですよね。

次に、安全を確認したら119番に通報です。

――110番と119番のどちらを先にしたらいいのか、と思ってしまいますが、やはり119番優先ですか?

人命救助を優先すべきです。地域によっては、119番通報をすれば自動的に警察にも連絡が行くようになっていることもありますから、迷わず119番に連絡してください。

――通報後はどのような行動をすればいいのでしょうか?

例えば、けがをした人が道路など危険な場所にいる場合は、安全な場所まで移動させる必要があります。その際は、先ほども述べたように安全確認を決して怠らないようにしてください。

――安全な場所に移動させた後はどのようにすればいいのでしょうか?

けがをした人の耳元で、大きな声で「大丈夫ですか」など声を掛けます。この場合、肩を軽くたたくなどして反応があるかどうか確認します。呼び掛けに反応しない場合は、呼吸をしているか確認します。意識があれば、状況に応じた応急手当てを行います。例えば、出血している場合は、きれいなハンカチやガーゼで傷口を押さえ「圧迫止血」を行ったりします。

――呼吸や心臓が止まっている場合はどうすればいいでしょうか?

心肺蘇生法やAEDを使って救命処置を行います。AEDは一般の人でも操作できますので、もし近くにある場合は必ず使用してください。

――応急処置や心肺蘇生法、またAEDの使用方法などを学ぶことはできるのでしょうか?

応急手当ての講習会などは各消防本部で受講することができます。普通救命講習と上級救命講習がありますので、まずは普通救命講習を受講するといいでしょう。地域によっては予約制のところもありますので、まずは最寄りの消防署に連絡してみるといいですね。

いざというときに正しい行動、正しい処置をするためにも、応急処置の方法は学んでおくべきです。大切な人の命を救うことにつながるかもしれません。

(貫井康徳@dcp)

※この記事は2013年10月28日に公開されたものです

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