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不快な印象を劇的に好転させる方法とは?「系列内位置効果」

仕事でも、プライベートでも、相手に嫌われるとやりにくいですよね。でも、少しの気遣いで最初の不快な印象を劇的に好転させることができるんです。そのためには人間の「記憶」を利用します。

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系列内位置効果

「系列内位置効果」とは、人間の脳が記憶する順番によって、そのものへ対する記録保持状態が変わってくるというものです。例えば、「初頭効果」は、複数のものを記憶するとき、一番最初に出てきたものほど記憶に残りやすいというものです。

そして「親近効果」は、一番最後に出てきたものをよく記憶しているというものです。人間の脳は、真ん中あたりの情報を覚えていることが苦手なんですね。「残存効果」は、何事においても最後の部分をよく記憶しているというものです。

つまり。最初の印象が悪かった相手でも、後になっていい印象を持てるような出来事が起きれば相手に対する印象はその時点で変わるということなので、何か相手に見直してもらえるようなことを頑張るといいでしょう。

相手の欠点をあげつらうときは、最後に褒め言葉を添えて締めくくる

例えば、部下に注意をするとき。「お前またミスしてたぞ。○○と□□と△△が間違っていた。一体いつになったら一人前になるんだ!反省しろ!」このように、終始怒り口調で部下を叱ってばかりいたら、相手がよほど人間のできた人じゃない限り、確実に嫌われるでしょう。

「別に部下に嫌われても痛くもかゆくもないし」というのであればいいのですが、こうした社内のあつれきは思わぬところで自分を追い詰めるものです。そうじゃなくても、どうせ一緒に仕事をするならお互い尊敬できるようないい関係でいたいですよね。

そのためには、注意することも必要です。相手のためになることや、仕事上どうしても注意しておかなくてはいけないことなら、言わなくてはいけないこともあります。ただその後に、一言でいいので相手を褒める言葉を付け加えてあげてほしいのです。

きつく叱られたときの部下の心の中は、みじめさや怒りや不安でいっぱいになっています。そこへ「だけど、最近よく頑張ってると思うよ。期待してるから頑張れ」などと付け加えると、部下の気持ちは救われ、上司に好感を抱くようになります。

※この記事は2013年10月23日に公開されたものです

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