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眼鏡っ娘からファンタジー、BLまで! 今アツい「描き方本」・8選

出版不況といわれるなか、近年着実に出版点数・売り上げを伸ばしている分野があります。それはズバリ「描き方本」。イラストやマンガを描くためのペイントツールの機能向上や、お絵描き投稿サイト等の充実、あるいはオタク文化の一般化とともに、実は日本のお絵描き人口は増えているのです。

ちなみに、日本最大のお絵描き投稿・閲覧サイト(SNS)『pixiv』のユーザー数は、今年1月30日に600万人を突破。運営開始から約2000日、500万人を超えてから約150日での達成ですから、いかに急増しているかがわかります。

というわけで、秋葉原の書店を覗いてみると……案の定、ずらりと面置きされている描き方本の数々。美少女イラストの描き方を解説する本を中心に、かなりマニアックな本までそのバリエーションは多岐にわたり、タイトルを見ているだけでも面白い! というわけで、今回は気になる描き方本の数々を紹介します。

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プロ志望の方にオススメの描き方本

先月発売されたばかりの『プロ絵師の作法 キャラクター・ポーズ・構図で魅せるイラスト上達テクニック』は、顔の描き方、ポーズの描き方、構図、世界観の作り方など、イラストを描くときに必要な技法を広くカバーする一冊。巻末の記事では、プロになるとどんな仕事があって、どんなスキルを求められるかが細かく解説されています。

また、最近は背景の描き方本も数多く出ているそうで、その火付け役となったのが『デジタル作画法 アニメで見た空と雲のある風景の描き方』だそう。タイトルどおり、アニメで見るような美しい空と雲のある風景を描くさまざまなテクニックが満載。筆者のような絵の素人にも、見ているだけできれいだな、描いてみたいな、と思わせてくれます。

隅から隅まで眼鏡っ娘!

キャラクターの描き方、背景の描き方、というように全体的におさえている本も多いのですが、もっとニッチ?な描き方本もあります。それが『萌える眼鏡っ娘の描き方』。こちらは眼鏡をかけた美少女に焦点をしぼった描き方本。眼鏡っ娘のしぐさ、眼鏡っ娘を可愛く描くための演出術、眼鏡っ娘の参考ポーズなど、ひたすら眼鏡メガネめがね……。どこから読んでも眼鏡っ娘の描き方に関係したページです。

定番の委員長や、クールな女性教師キャラの解説ももちろんフォロー。コラム「眼鏡の歴史」やイラストレイターのメイキング講座(もちろん眼鏡っ娘の)も掲載しています。

ニーズに合わせたポーズ集も充実

イラストやマンガを描く時にまずつまずくのは人間の体。全身を上手く描くには、ポーズ集を使ってデッサンの練習をするのががいいそうです。中にはトレースOKのポーズ集もあるので、手っ取り早く難しいポーズの場面を描くことができそう。今はさまざまなニーズに合わせたポーズ集が出ています。

『描ける!剣と魔法の格闘ポーズ スタイル図鑑』は、ファンタジーで登場するさまざまなポーズ写真と、そこからイラストを起こすためのポイントをまとめた解説書。同書は、写真・イラストだけでなく、絵の描き方とは直接関係ない?コラムやうんちくの数々も面白い一冊。また、同じシリーズ書籍として、『描ける! 銃&ナイフ格闘ポーズ スタイル図鑑』というのもあり、こちらもマニアックでオススメです!

写真集としても楽しめる?BLポーズ集

続いて記者が驚いたのは、BL(ボーイズラブ)系の描き方本やポーズ集もたくさんあることです! 『BLポーズ集』シリーズは、男性と男性がからんでいるポーズの参考例が山ほど載っているポーズ集。男同士で愛しあうさまざまなシチュエーションに対応しています。パラパラと読んでみるとモデルもカッコいいので写真集としても楽しめるかもしれません。

姉妹シリーズの『マンガ家と作るBLポーズ集』は、写真ではなくイラストのポーズ集。マンガを描く時に役立つ実践的なポーズが収録されています。『ラブシーンデッサン集』『キスシーンデッサン集』など既に4作が発売中。軽い愛し合い方から激しく求め合うシーンまでフォローしており、なかには驚きの絡みポーズも……。男性同士が愛し合うマンガを描いている方は必見です!

リアルな人体には興味ない?新感覚のポーズ集

『スーパーデフォルメポーズ集 基本ポーズ・アクション編』は9月28日に発売されたばかりの新感覚ポーズ集。タイトルの通り、デフォルメしたキャラクターのポーズしか載っていません。表紙からしてちょっと驚きでしたので、気になる方はネットで検索を!

リアルな人体のポーズは一切なく、3~4頭身を中心に、さまざまな角度からなるデフォルメキャラクターのポーズを掲載しています。CD-ROMには、掲載されているポーズが750点収録されており、すべてトレース可。リアルなプロポーションに興味のないお絵描きさんにオススメです。

いかがでしたか? ここに紹介したのはごく一部で、実にさまざまな『描き方本』が発行されています。絵を描かないという人もぜひ一度、書店の『描き方本』コーナーを覗いてみてください。パラパラと眺めていくだけでも楽しいですし、見ているうちに絵が描きたくなるかもしれませんよ。

(牧田洋子)

※この記事は2013年10月22日に公開されたものです

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