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間違った意味で使われる言葉ランキング1位「ハッカー」─ 小学館『大辞泉』調べ

株式会社 小学館の国語辞典「大辞泉」編集部は、10月16日の辞書の日(米国の辞書編修者ノア・ウェブスターの誕生日/1758年)を記念し、15歳以上の男女1,200名を対象に、「間違った意味で使われる言葉」と「言い間違いされる言葉」を調査し、結果をランキング形式で発表した。

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間違った意味で使われる言葉1位は「ハッカー」(77.4%)。同編集部によると、「ハッカー」には、本来、コンピューターで不正行為をする人という意味はない。しかし、新聞・テレビの報道などでも、悪い意味で「ハッカー」が使われている例が見受けられ、2つの言葉の知名度・浸透度の差から、分かりやすさを重視して、あえて、「ハッカー」を使うケースも考えられるとしている。

間違った意味で使われる言葉ランキング

2位の「確信犯」は、平成14年度「国語に関する世論調査」(文化庁発表)では、本来と異なる意味で使用される割合が57.6%だったが、今回の調査では73.0%。時間の経過とともに誤用率が大きくなってきている。

3位の「他力本願」(68.8%)は、自らの修行などによらず、阿弥陀仏の本願で救済されることをいう浄土教の言葉だが、「人まかせ」という意味も定着してしまっているようだ。これに対し、浄土宗や浄土真宗の各宗派などが本来の意味の周知につとめている。

一方、言い間違いされる言葉1位は「間が持たない」。「途切れがちの会話などを、うまくつなぐことができない」と言いたいときに、7割近くの人が使っているが、「間が持てない」が本来の言い方。平成22年度「国語に関する世論調査」(文化庁発表)では、「間が持たない」を使う人が61.3%だったが、今回の調査では68.3%と、時間の経過とともに本来と異なる言い方を使用する割合が増加している。

2位の「声をあらげる」(63.9%)は、正しくは「声をあららげる」で、漢字にすると「声を荒らげる」と書く。しかし、最近は「あらげる」を使用する人の増加に伴い、放送現場では「あらげる」の使用も認められているようだ。

3位の「足もとをすくう」(61.3%)は、「足をすくう」が本来の言い方。「すくう(掬う)」は、「下から上へすばやく持ち上げる。また、下から持ち上げるようにして横にはらう」という意味で、「足もと」は間違いなのかどうか、といった議論がなされる言葉である。

言い間違いされる言葉ランキング

※この記事は2013年10月16日に公開されたものです

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