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残りものの野菜を再利用? お家で簡単プチガーデニング

一人暮らしの部屋で植物を育てたい。でも、「ベランダには場所がない」「土は汚れそうで使いたくない」「細かい手入れは面倒」「上手く育てられない」といった悩みもよく耳にします。そこで今回は、室内でも簡単に育てられ、しかも美味しく食べられるプチ家庭菜園のはじめ方をご紹介します。


■すぐに育って、すぐに食べられる簡単スプラウト
一人暮らしにおすすめなのは、手間いらずで育てられるスプラウトです。スプラウトとは、植物の新芽のこと。かいわれ大根やもやし、豆苗もその一種で、その他にもブロッコリーやマスタード、ソバなどのスプラウトがあります。
栽培キットなども販売されていますが、種に加えて、お皿などの容器、培養するためのスポンジやガーゼなど、手持ちのものでも育てることができます。容器に水をよく吸わせたスポンジなどを敷き、種を蒔いたら、あとは水をあげるだけ。芽が出るまでは暗所に置き、そのあとは日のあたるところで一週間ほど育てれば、もう食べられます。土も余計な道具も手間もいらず、育ててすぐに収穫できて、食べる楽しみまで味わえるので、面倒くさがりな人でも簡単です。
ちなみに、スプラウトは栄養も豊富。植物は発芽をするときにビタミンやミネラルなどを多く合成します。調理の直前に収穫できるので、含まれた栄養を失いにくいというメリットもあります。火を加えなくてもそのまま食べられるため、サラダや薬味などとして、一人暮らしの食卓でも使いやすい食材です。

■いつもなら捨ててしまう野菜を育ててみよう
料理をするときに切って捨ててしまう野菜の切れ端。その中には、水につけておくだけでもう一度成長して、食べられるものがあります。
例えば、大根やにんじん、カブの頭の部分は、しばらくすると葉が出てきます。この葉はスプラウトと同様、栄養が豊富。サラダやスープ、お味噌汁の具として食べてみましょう。また、万能ネギや三つ葉、豆苗なども水に浸けておくと、また葉が生えてきます。薬味として使う野菜は意外と高いのに、少量しか使わずに食べ切れずモッタイナイことも多いので、一度買ったときに自分で育てておくと、節約にもつながるかも!
水が多すぎると傷みやすくなるので、注意が必要です。また、容器の水はこまめに替えてやらないと、根が腐ったり、嫌なニオイがしてしまうことがあります。こんな野菜の再生ガーデニングなら、「失敗してもOK。育てばラッキー」くらいの気軽な気持ちで始められるはず。今まで「植物育てるの苦手だし……」と敬遠していた人も、ぜひトライしてみてくださいね。

河野真希さん
暮らしスタイリスト/一人暮らしアドバイザー。ウェブや雑誌など各種メディアで、料理や家事、インテリアなど、気持ちのいい暮らしを目指すライフスタイルを提案。著書に『ひとり暮らしの季節ごよみ』(祥伝社)、監修本に『家事のお手本-大人のたしなみ賢いくらし(泉書房)』『頑張らなくても素敵に暮らせる「夜だけ家事」で快適シンプル生活(双葉社)』などがある。河野真希オフィシャルサイト(http://kawano-maki.net/)

※この記事は2013年10月15日に公開されたものです

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