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はじめて聞く話題でも盛り上がれる! 困ったときの聞き方・話し方は?

仕事場や日常生活で、自分とは異なるライフスタイルや趣味嗜好う相手と話す機会は割と多いものですよね。20代の若手社員と40代の管理職、独身女性とママ、山好き男子とインドア派の女性……などなど。そういうとき、自分が知らない話題が出てくることも多々ありますが、言葉につまったり、ただうなずくことしかできない人も多いのでは?

そこで、話し方コーチングの池崎晴美さんに、知らない話題でも盛り上がれるコツを、話し方と聞き方にわけて教えてもらいました。

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「盛り上がる話し方」3つ!

まずは自分が話し手側にまわった場合に気をつけることをご紹介します。

(1)相手がわからなそうな話題は話さない

「ときに愚痴を言って発散することは大切ですが、立場がちがえば、相手はわかってくれるとは限りません。例えば、ママが姑の愚痴を独身の友だちにしたとしても、共感してもらえるとは限りませんよね。ですから、はじめから相手がわからないような話はしないことです」

不平不満を言う相手は、その話がわかる相手に限定しておきましょう。

(2)明るい話題を用意する

「人間はプラスの記憶より、マイナス記憶の方が脳に残るもの。特に女性は会話が長引くと不平不満が多くなりますので、予め明るい話題を用意しておきましょう」

後から思い出しても、不満たっぷりの会話では、あなたの暗くて嫌なイメージしか残りません。

(3)「YES、NO」で答えられる質問を

「相手がこの話題を知らないかもと思ったら、『この話を知っていますか?』と聞きましょう。そうすれば、相手も素直に『わからない』と言え、会話がスムーズに進みます。難しい質問だと『わからない』と素直に言えなくなるものなので、簡潔に『YES・NO』で答えられる質問をしましょう」

この質問以外にも、話し手は「YES、NO」で答えられる質問を使うと会話がうまく進みます。

盛り上がる聞き方4つ

会話は何といっても「聞く」ことが大切。聞き方についても詳しく伺いました。

(1)否定語を使わない=共感する

「口ぐせで否定語を使う方が、本当に多いです。例えば『でも』『いや』『しかし』など、その後の話が否定的な話ではなくても付ける方がいます。否定語の使用は止め、共感する気持ちを日頃から持ちましょう」

「でも」などの否定語はインパクトが強く、頭に残りやすいですよね。「私だったらやりたくないです」なんて自分に置き換えたコメントでも、否定に入ると池崎さん。否定が会話のすべてを台なしにしますから、まずは共感しましょう。

(2)会話のすべてを受け入れる

「立場のちがう相手が少しでも否定的なコメントをすれば、『あなたにはわからない』で終わることが多く、会話がうまくいきません。相手の話を受け入れ、『頑張ってね』という方向に持っていきましょう」

話を聞いてほしいだけ、そんなときもあるはず。まずはすべてを受け入れてあげれば、上手に話が進められそうですね。

(3)相手自身も広い心で受け入れる

「年上でも年下でも、相手に否定的な心を持たず受け入れることです。また独身の方にとって、ママは結婚・子育てという場面では経験が多い相手。そこは素直に『1つ経験が多い相手』と受け入れ、話を聞きましょう。

会話においても、わからないことはわからないと素直に聞けば、相手も案外丁寧に教えてくれるもの。話し手にまわっても、相手を受け入れれば親切に話すことができます。広い心を持って聞きましょう」

立場や年齢が違えば、相手を上や下に見るなど「偏見」を持ってしまいがち。この偏見が会話を盛り下げる大きな要因になってしまうのだとか。

(4)聞くスキルを身に付ける

「人間は『話したい』方が多いので、聞き手にまわりましょう。相槌を打ったり、つまらなそうな顔はせずに『話を聞いていますよ』という笑顔で話を聞いたり、共感したり、質問をすること。『聞くスキル』を普段から身に付けましょう」

池崎さんは自身も経験上、聞き手にまわると「皆さんビックリするぐらい話し、満足してくださいます」と語ります。


さらに「聞く」ことのメリットを2つご紹介。1つ目は、自分が話したときは自己満足にはなりますが、それ以上のものはありません。一方で聞く割合の方が多いと、情報をたくさんもらえます。

「もちろん仕事だけでなく、プライベートの話からその人の考えも知れ、得した気分になりますよ」(池崎さん)

もう1つは、仕事では、たとえ営業であっても「聞く」ことを重視します。その方がクライアントの困っていることや夢などがわかり、必要としているものが提供できるそうです。

「同じ提案でも、はじめに聞いた方が心を開いてくれます」と池崎さん。話が盛り上がるだけでなく、相手の心もつかめますから、聞くスキルは身に付けておきたいですね。

この7つさえ守れば、「知らない話題」は知らない分だけ質問回数も増え、実は盛り上がるもの。相手の新たな面も知る、良いチャンスです。心に留めておき、知らない話題と前向きに向き合いましょう。

池崎晴美
司会請負会社(有)フロム・サーティ代表。話し方講師、フリーアナウンサー。教育機関・企業・省庁などで「話し方+コーチング」の“ハッピートークトレーニング”の研修を行う。20年間司会業をつとめてきた話し方のプロフェッショナルとして、年間2,500人に話し方の大切さを伝えている。体験談やワークを交えた実践型のセミナーに定評がある。著書に『心をギュッとつかむ話し方入門』(かんき出版) http://www.amazon.co.jp/dp/476126506X/ がある。

(OFFICE-SANGA 宮野茉莉子)

※この記事は2013年10月10日に公開されたものです

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