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注目集める“ロコモ”も、認知率は25% 秋・冬の健康意識調査

トレンド総研は20代後半~40代の男女を対象に、「ロコモティブシンドローム」の現状の認知度を調べるとともに、その健康意識についてアンケート調査を実施した。そしてその上で特に注目度の高かった「コレステロール」について、日本大学医学部の内科医、上野高浩先生に取材を行った。調査方法はインターネットによる調査で、調査期間は2013年9月11日~2013年9月17日。

「ロコボ」「メタボ」「認知症」の認知率

「ロコモティブシンドローム」とは「認知症」や「メタボリックシンドローム」と同じく寝たきりや要介護状態の3大要因の1つとされているもので、「ロコモ」とも略される。今回の調査では「認知症」や「メタボリックシンドローム」がほぼ全ての人に認知されているのに対し、「ロコモ」の認知率は25%程度という結果になった。

2012年7月以降に急激な伸び、「ロコモティブシンドローム」の認知率は25%

寝たきりや要介護状態の3 大要因とされる、「ロコモ」、「メタボ」、「認知症」について、それぞれの認知率を調べた結果、「メタボ」と「認知症」がそれぞれ98%、99%であったのに対し、「ロコモ」の認知率は 25%にとどまった。「ロコモ」を知ったタイミングについては「2013年1月以降」という人が60%で、「2012年7月~12月」という人が18%と、両者をあわせると8割にのぼった。

続けやすいと思う健康対策は「バランスの良い食事」

「自身の身体の健康状態を考えた際に、気になるポイントは何ですか?」という質問では「体重」(42%)、「コレステロール値」(40%)がトップ2に並び、次に「視力」(28%)が続いた。それと同時に多くの人が健康への不安を感じており、それでも実践できていない健康対策をあげる人も、少なくなかった。そこで「続けやすいと思う健康対策は何ですか?」と聞いたところ、33%が選んだ「バランスの良い食事」が最多となった。

注目は「ほうれん草」、「ブロッコリー」、「ごぼう」

秋・冬の体重、コレステロール値に対するオススメの健康対策としてトレンド総研では旬の野菜にフォーカスをあて、健康に良さそうだと思う、秋・冬の野菜」を質問した。その結果「ほうれん草」(68%)、「ブロッコリー」(42%)、「ごぼう」(37%)という3つの野菜がトップ3となった。

内科医の上野高浩先生への取材ではLDLコレステロール値に対する注意と秋・冬野菜でのコレステロール対策、オススメ野菜の紹介をしてもらった。

◆悪玉コレステロールのリスクとは!?

上野先生への取材によると、もともとコレステロールは人体に不可欠な物質だが、“善玉コレステロール(HDL コレステロール)”と“悪玉コレステロール(LDL コレステロール)”の二つがあり、体内の余分なコレステロールを回収し、身体に良い効果を与えるのが、善玉コレステロールであるのに対し、身体へ悪影響を及ぼすのが、悪玉コレステロールだ。

◆コレステロール対策には運動と食事、そのポイントとは!?

上野先生によるとコレステロールを下げるには運動と食事が基本になるという。特に効果的だと言われているのは有酸素運動で、規則的な運動習慣というのがやはり重要になってくるとのこと。そして食事では野菜を取ることがコレステロールを下げるポイントになるという。

◆オススメは“ブロッコリー”、野菜とコレステロールのメカニズム

野菜は多くの食物繊維を含むが、この食物繊維がコレステロールの低下に一役買っているとのこと。ブロッコリーは非常に栄養価の高い食品で食物繊維を多く含み、動脈硬化を抑制する働きがあるビタミンCも多く含んでいる。

上野 高浩 (うえの たかひろ)
-医師・日本大学医学部 内科学系 腎臓高血圧内分泌内科学分野 高血圧内分泌代謝研究室 室長-

※この記事は2013年10月09日に公開されたものです

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