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今晩使える節約料理の知恵3つ「魚のアラからネギトロ」「コンビニおでんで大根ステーキ」

ビンボー生活応援バラエティ!『銭形金太郎 3時間スペシャル』(テレビ朝日系列)が10月3日に放送されました。

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「お金はないけど夢はある」というビンボーさんをサポートする人気番組の特大版。全財産を投じて3000坪の土地を購入し、開墾した庭で野菜、鶏などを育てて生計を立てているが、現在の銀行残高は0というイギリス人ビンボーさん、月12万の収入から3万円を衣装代に費やすコスプレビンボーさんなど、強烈だけれど楽しいキャラクターたちが目白押し。

この番組の見どころのひとつは「ビンボー料理」でしょう。この日の放送でも、激辛好きのビンボーさんによる真っ赤なお味噌汁、一見では全然ビンボーに見えない家庭菜園の野菜でつくったイギリス家庭料理など、つつましくも美味しそうなメニューが紹介されました。

そこで、筆者も『節約おつまみ手帖』(メディアボーイ刊)などの著書がある料理研究家の西益屋ハイジさんに、いま役立ちそうな節約料理ネタを聞いてみました!

鮪(まぐろ)は刺身用を観察してからアラを買うべし!

どこのスーパーマーケットでも鮮魚コーナーには、刺身用の鮪が並びます。ひと口大に切ったものから柵(さく)状のものまで、並ばないスーパーはないでしょう。

では、この刺身用の鮪をしっかり観察してから、鮮魚コーナーの端っこに移動! そこには鯛(たい)の頭や烏賊(いか)のげそなどとともに、鮪の血合いや皮に近い部分などをまとめた、いわゆる「アラ」と呼ばれる、1パック200円程度のものがいくつか出ています。ときには「加熱用」などのシールを張っているものもありますが、私は刺身用の鮪と同一で、同じ鮮度であると見極められれば、この激安パックを迷わず購入します。

同じ鮪で同じ鮮度なら、刺身にしても問題ありませんので、スプーン片手に身を削りとり、ねぎとろや鮪納豆などにして酒の肴にするのです。200円でもボリューム満点! 刺身用パックよりたっぷりとれますので超お得です。さらに、削りとった後の血合いや筋の部分は、煮魚やフライなどにすると美味。鮮度の目利き力は必要ですが、かなりお得に鮪を楽しめます。ただし、目利き力が必要である以上、結果は個人責任でお願いします(笑)。

コンビニおでんの活用法

料理には「下ごしらえ」が必要です。皮をむいたり、だしをとったり、下味をつけたり……少々面倒ですよね。そんな手間を大幅に省いてくれる食材が、コンビニエンスストアのおでん。たとえば大根。熱したフライパンにバターを入れ、大根おでんを焦げ目がつくまで焼き、しょうゆをひと振りすれば、見た目も豪華でワインにも合う大根ステーキができます。

あとは、はんぺん。フライパンで適当な野菜や肉などを炒め、おでんの汁を投入。片栗粉でとろみをつけてから、アツアツのはんぺんにかければ、見た目もきれいな野菜あんかけはんぺんに。これは冷酒にぴったりのヘルシーな酒肴です。

さらに簡単な料理は、アツアツごはんに卵おでんをのせて、汁をたっぷりかけまわせば、寒い夜にうれしい茶飯のできあがり。卵を崩しつつ、おでんのだしでサラサラ食せば、心身ともに温まる一碗となります。食費だけでなく、手間も時間も節約できる活用法です。おもてなし料理にもぴったり。ぜひお試しあれ!

鶏皮で鶏油(チーユ)をつくる

1パック150~200円ほどでたっぷり入った鶏皮は大変便利です。適当な大きさに切った鶏皮をテフロン製などの焦げつきにくいフライパンに入れてふたをし、弱火にかけます。時折木べらで混ぜながら加熱すると、脂がたっぷり溶け出してきて、皮はカリカリの状態に。この脂が鶏油です。

冷ましてから瓶などに入れて、冷蔵保存すれば2週間程度は問題なく使えます。チャーハンや野菜炒めの炒め油に使ったり、ラーメンに数滴落とせば、香ばしく甘い香りで料理が何倍も美味しくなる調味料です。また、カリカリになった皮は、そのまま塩こしょうを振ってビールのおつまみにしたり、野菜炒めの具にしても美味しくいただけます。

鮪のアラや鶏の皮は食品棚の端っこにあり、コンビニおでんはレジ横です。いわば脇役の食材たちですが、発想を変えれば安くて美味しいひと皿になるんですね。早速お刺身コーナーを観察して、目利き力アップをめざしちゃいましょう!

(皐月半生/サイドランチ)

※この記事は2013年10月07日に公開されたものです

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