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コンドームは避妊に適していない!? 確実に避妊をするには……?

ピル

 

あなたにパートナーがいて、妊娠を望んでない場合はやはり避妊は重要。「日本では避妊というとコンドームという意識があるけれど、コンドームはHIVをはじめとする感染症予防のためのもので、必ず避妊できるものではありません。世界での主流は低用量ピル」と、よしの女性診療所の吉野一枝院長。ピルをのむことで、排卵がおこらなくなる一方、子宮内膜を変化させて万が一排卵して受精したとしても受精卵を着床させにくくさせます。また同時に、子宮頸管の粘液を変化させて、精子が子宮に入りにくくするのです。

昔のピルとは違うもの、子宮内膜症の治療にも有効

ピルによくないイメージを持つ人がいまだに多いようですが、現在の低用量ピルはかつてのピルとは違うもの。「しかも、今のピルはホルモン量が数分の1と少ない超低用量ピルで、副作用もほとんどない」と吉野院長。以前、乳がんや子宮頸がんのリスクを高めるといわれましたが、現在の低用量ピルではリスクに対する明確な報告はなく、逆に、子宮内膜症の治療薬に使用されています。5年以上飲み続けることで、卵巣がんの発症を約6割、子宮がんは約2割抑えられることがわかっているのです。

月経コントロールをするにも低用量ピルが便利

「低用量ピルは避妊だけでなく、自分の月経をコントロールするためにも有効。のむことで、月経周期が28日周期になる、月経量が減る、月経痛が改善されて貧血になりにくくなる、ニキビが改善される、などさまざまなメリットがあります」(吉野院長)。産みたくない時期は、1日1錠を毎日同じ時間帯に服用。「軽い吐き気や頭痛、下腹部痛などがあらわれる人もいますが、3カ月でからだが安定するので3カ月間は飲み続けて。子宮内膜症などの治療のために飲み続けている人も多く、何年も飲み続けても大丈夫」(吉野院長)。飲みのをやめると、3~4カ月で月経周期が戻ってきます。

(取材協力:吉野一枝、構成:マイナビウーマン編集部)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.06)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年09月17日に公開されたものです

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