お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

65歳以上のシニア―高齢者扱いに抵抗を感じる一方、シニア向け割引利用は7割超

シニアマーケットの専門機関である株式会社シニアコムは、65歳以上の男女を対象に、「年齢に関するアンケート」調査を実施した。有効回答数は528人(男性409人/女性119人)。

【親孝行も台無し!? 「高齢者」に嫌われちゃうNGフレーズ3種 】

同調査において、「敬老の日」が自分たち向けの日だと思うかと質問したところ、「そう思う/ややそう思う」と回答した割合は全体の12.1%にとどまる結果となった。年代に比例して、「そう思う/ややそう思う」割合は高まるが、65-74歳で1割弱(9.3%)となり、75歳以上でようやく2割(24.3%)を超える水準になる。

「敬老の日」が自分たち向けだと思う?

シニアが自分たちのことを高齢者(老人)だと意識しないことの1つの背景要因として、「実年齢」と「認知年齢」(気持ちの上で自身が認識している年齢)のギャップがあげられる。同調査で、自身の認知年齢を尋ねると、実年齢より「1~5歳若い」「6~10歳若い」という回答が6割を超える割合を占めた。

「認知年齢」(気持ちの上で自身が認識している年齢)

一方、65歳以上向けの割引など、「シニア/シルバー向けの割引」を能動的に利用する頻度を聞いたところ、全体の7割以上が利用する結果となった。さらに、割引を利用すると回答した人に、シニア/シルバー向けの割引を利用する商材やサービスを質問すると、「コンサート・映画・演劇鑑賞」「博物館・美術館」「交通機関」が上位にあがった。75歳以上では、「博物館・美術館」「交通機関」で割引を利用する割合が高くなっている。

シニア/シルバー向けの割引について

また、年齢に関するものとして、バスや電車のシルバーシートのように、「シルバー向けの座席」を能動的に利用する頻度と、自身が年配者と捉えられて席を譲られた経験を聞いたところ、75歳以上になると利用頻度と経験率が高まる傾向にあった。

さらに、座席を譲られた経験があると回答した人に、その時の印象・感想を自由回答で質問すると、65-74歳と75歳以上で大きく傾向が分かれた。

65-74歳では、「え~、俺ってそんなに年寄りに見られているのか?」(男性65歳)、「エッ私のこと? と、思わず言ってしまい、いや結構ですと、その場から移動しました」(女性67歳)など、まだ自身が若い意識から、座席を譲られることにショックを受けるコメントが多く見られた。

75歳以上では、「ありがたく素直に感謝を述べて座ります」(男性82歳)、「自分も年寄りに見られるようになったんだなあとやや寂しい感じがする。しかし席を譲る気持ちに優しさを感ずる」(男性75歳)など、自身が年配者だと受け入れ、座席を譲られる行為に感謝して座るといったコメントがあげられた。

シルバー向けの座席の利用頻度と席を譲られた経験

※この記事は2013年09月15日に公開されたものです

SHARE