お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

見落としがち! ダイエットにいい油を選ぶ注意点「できるだけ添加物の入っていないものを」

油といえば、そのカロリーの高さから“ダイエットの天敵”のイメージがあり、極力摂らない人もいるでしょう。

しかしそれでは、便秘や代謝の低下、ホルモンバランスの乱れが起こるもの。ダイエットはもちろん健康や美容にも悪影響で、毎日一定量油は摂った方が良いのです。

じつは種類によっては、むしろ“ダイエットに効果的”な油も。国際感食協会理事長の宇多川久美子さんに、ダイエットに効く油と油選びの注意点をうかがいしました。

【フルーツを食べてはいけない時間帯とは?】

見落としがち! 油を選ぶ際の注意点4つ

油は種類だけでなく、鮮度や抽出方法も大切だと宇多川さんは指摘します。油を選ぶ際に気をつけたいことをうかがいました。

(1)植物油に注意

「植物油が健康によいとされていた時代もありましたが、現代は植物油のなかでも、コーン油、紅花油などに含まれるリノール酸の取りすぎは、肥満につながり健康にもよくないことがわかってきています。心疾患や動脈硬化の要因にもなるので、リノール酸の取りすぎは気をつけましょう」

植物油だから良いわけじゃないのは、意外な話。特にサラダ油やマーガリン、スナック菓子や洋菓子のクリームにまで含まれているとのこと。気付かないうちに摂り過ぎますから、普段から注意が必要です。

(2)脂肪酸の種類をチェック!

「主成分がどんな脂肪酸なのかを確かめましょう。熱に弱いα-リノレン酸を炒め物に使っては、やせる効果も薄れてしまいます」

油の効能を大きく左右する“温度”は、種類によって違います。調べてから購入しましょう。

(3)できるだけ加工や添加物のないものを選ぶ

「加工された油や添加物の加えられた油は、本来の植物の有効成分が除去されたり、変質したりしていることも少なくないのでできるだけ摂らないでください」

加工された油は避けておく方がいいんですね。

(4)酸化は大敵! 鮮度の良い油を選ぶ

「油には酸化すると成分が変質して、脂肪細胞の増加を促進させるものも。酸化に弱い油は冷蔵保存して早めに使い切ることが大切です」

お弁当など、調理して長時間経つものも要注意です。

ダイエットに効果的な油2種類

続いて、ダイエット中に使いたい油を、2種類おうかがいしました。

(1)エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル

ダイエットに最適と言えるのが、エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル。

「抗酸化作用の強いポリフェノールやオレウロペインが豊富に含まれ、体内で脂肪細胞が増加するのを抑制してくれます。しかも加熱に強く、炒め料理にも重宝します」

油なのに、ダイエットとアンチエイジング効果まであるなんて! 炒め油や揚げ油として使っても、効果が薄れないのはうれしいですよね。精製したオリーブオイルには効果が期待できないとのことなので、必ず「エクストラ・ヴァージン・オリーブオイル」を選びましょう。

(2)亜麻仁油やエゴマ油などオメガ3系脂肪酸

「血液中の中性脂肪の増加を抑え、血圧を下げる効果もありますので、メタボを気にする人にもうれしいオイルです。ただし、熱を加えるとすぐに酸化してしまうので、冷蔵庫で低温保存し、ドレッシングに使うなど生食でとるようにしましょう」

ドレッシング用として使い分けると良いでしょう。

種類や鮮度によっては、ここまでダイエットに効果的な油。上手に使ってストレスなくダイエットしましょう。

宇多川久美子
一般社団法人国際感食協会 http://www.kanshoku-kyoukai.com/office.html 代表、薬剤師・栄養学博士・ケアマネジャー・ウォーキングトレーナー。明治薬科大学薬学部製薬学科卒業、栄養学博士称号授与(米国AHCN大学)。
「薬を使わない薬剤師」を目指して、食べること、歩くことの大切さを多くの方に伝えるため各地で「目からウロコのダイエットセミナー」「アンチエイジングセミナー」「メタボ対策セミナー」を開催。「感食ドクターKUMIKA」としてダイエットコンサルタントも手がけている。

(OFFICE-SANGA 宮野茉莉子)

※この記事は2013年09月13日に公開されたものです

SHARE