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はじめは宮中行事? 「衣替え」っていつからはじまったのか知っていますか?

秋冬の服衣替えの季節です。社会人はスーツの、学生は学生服の上着を引っ張り出していることでしょう。さてこの衣替え、かつて宮中行事としてはじまったそうなのですが、これは本当なのでしょうか? 宮内庁報道室に聞いてみました。

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■衣替えの起源は平安時代にさかのぼる……

――衣替えは宮中行事がその起源といわれていますが、これは本当なのでしょうか?

正式な文書が残っているわけではありませんが、衣替えの起源は平安時代の宮中行事といわれています。それが後に一般に広まったとされています。

――起源はそんなに古いのですね。

平安時代は衣替えと言わず「更衣」(こうい)と呼んでいたようですが、更衣を行う女官のことも同じく「更衣」と呼んでいたため、区別するために「衣替え」になったとされています。

――現在でも宮中行事として残っているのでしょうか?

いえ、現在はありません。

■現代の衣替えは明治時代から

――現在行われている衣替えの文化はいつからはじまったものなのでしょうか?

明治時代といわれています。何年からかは不明ですが、当時の政府が、軍の人間や警察官の服を季節によって替えるように取り決めました。

――服を替える時期もその時すでに決まっていたのですか?

6月に夏服、10月に冬服に着替えるように定めました。それが後に学生服など、一般に広まり、現在の衣替えの文化になったようです。

――起源は古いですが、現在の衣替えの基礎は明治時代からだったのですね。

 

みなさんが当たり前のように行っている「衣替え」ですが、その起源は相当古いようです。

(貫井康徳@dcp)

※この記事は2013年09月10日に公開されたものです

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