自分の頼みごとを受け入れさせるには?「マイルドな疑問形にする」
日本がワールドカップ出場を決めた夜、DJポリスが若者の流れを問題なく誘導させられたのは、少しの工夫でした。頼む方法を、少し柔らかくしたのです。
普段は少し、上から目線に見られている、警察官のイメージを言葉一つで変えました。人に何か頼みごとをする時に良い方法があります。それは「疑問形」に変えて相手に頼むことです。頼み方を変えるだけで、快く頼みごとを引き受けてもらえます。
なぜ、頼み方を疑問形にするのか?
頼むときに偉そうにされると誰だってうれしくないですよね?人には小さなころから、抵抗心が備わっています。
子どもの頃、両親や親戚から「しなさい」と言われて、抵抗したことはありませんか?これは実は子どもを依存させてしまう言葉なのです。
子どもには抵抗する力が備わっています。なので「しなさい」というと、「聞くものか」という抵抗が生まれます。そこで、頼む方法が「疑問形」です。「しようか?」に変えることで、子どもは抵抗しなくなります。これは、大人でも同じことが言えます。
疑問形はマイルドに
頼みごとはよりマイルドな疑問形を心がけましょう。相手を思いやる気持ちが、「引き受けよう」という気持ちとなります。
例えば「○○してもらえませんか?」ではなく「予定があいたらでよいので、○○していただけませんか?」に変えるのです。
そうすることで、相手のスケジュールまで配慮したマイルドな疑問形になります。とにかく相手をたてて、頼みごとを引き受けてもらうことが大切です。
「あなたにぜひお願いしたい」という文を疑問形の前につけてもよいでしょう。そうすることで、相手に特別感を与えることができ、不快感を与えることがありません。
状況の把握も疑問形で行う
例えば業務報告を怠っている社員がいるとします。「相手からの報告が待っているのに来ない」となると、現状把握ができないので、イライラしますよね?
「どうなっているんだ!」と言いたいところですが、ここは疑問形で聞いてみます。「進行状況を報告していただけますか?」と疑問形に変えれば、相手との関係がギクシャクしません。そして相手も、気持ち良い業務進行ができます。
いかがですか?「頼みごと」を「疑問形」に変えると、お互いの関係が保てて、業務を緩やかに行えます。これは仕事以外でも有効な手段です。
子育てでも使えますし、ご近所さんにも使えます。何かを頼む相手も、同じ人であることを忘れてはいけません。気持ちの良い頼みかたを心がけましょう。
※この記事は2013年09月07日に公開されたものです