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お悩み女子が人生初のカウンセリング「このまま営業?今キャリアチェンジを目指すべき?」

女性系サイトのメディア営業をしている社会人2年目のI美さん。周囲からは元気ハツラツの営業スタイルという印象だけれど、本人は最近「この仕事、私には向いていないのかも……」「私の本当にやりたいことって何……?」と自問自答の日々。そこで、仕事に関するお悩み相談のプロフェッショナルであるキャリアカウンセラー、CDA(キャリア・デベロップメント・アドバイザー)の山崎美和さんに相談してみることにしました。人生初のキャリアカウンセリング体験で、何か変化が訪れるのでしょうか?

“いつかクリエイティブ系の仕事がしたい私”は、今は何をすればいい?

--(山崎さん)こんにちは、キャリアカウンセラーの山崎です。今日はどんなご相談ですか?

 (I美さん)よろしくお願いします。私は今、社会人2年目で営業をやっているんですが、長い目でキャリアを考えたときに、今の仕事をそのまま何十年も続けているというイメージがあまりないんです。今は時間の余裕があまりないし、帰りも遅いし、「もしかしたら、やりたいことはもっと他にあるのかも」という気持ちも少しあったりします。

それで、将来的なキャリアチェンジというか、何か資格を取るとか、そういうことも考えたほうがいいのかなあと思って……。とはいえ最終的になりたいものがものすごく明確になっているわけでもないし、今やっている「営業」という仕事を、どこまでやればがんばったぞって自分に区切りをつけられるのかな?と思うし……。そんな感じで、何もできないままモヤモヤしている感じです。

--何かやりたいことがあるというお話でしたが、もう少し詳しく教えていただけますか?

元々、どちらかというとクリエイティブ方面の仕事に興味がありました。もちろん「営業」という仕事に納得して入社したんですが、いつかは作るほうの仕事をやっていきたいという気持ちがあって。だから、たとえばWebデザインとか、具体的に作る側のスキルを身につけておいたほうがいいのかなと思ったりもするんですが、じゃあ自分が実際にWebデザイナーになりたいのかというとよく分からなくて、具体的な行動に踏み出せないでいます。

 

“クライアントとの雑談に悩む私”の裏側にある思いとは?

--なるほど。では、今現在のお仕事の内容を少し具体的にお話しいただけますか?

 いろいろなクライアントさんを回らせていただいて、広告を出しませんかという営業をしています。クライアントさんのニーズを伺いながら、こんな企画が合うのではないでしょうか、というご提案をさせていただいて。企画を全体的な目線で考えることができるし、クライアントさんに一番近いところで見られるという点でも、営業ってすごく魅力的な仕事だと感じています。ただ、いかんせん、私は人と話すのが苦手で……。元々絵を描いたりするのが好きだし、やっぱりクリエイティブ方面が合っているんじゃないのかと思うときがあるんです。 

この後I美は、「話すのが苦手」なことについて山崎さんに問われる形で、友人とも長時間たわいもない話をするのは苦手であること、そして「クライアントとスムーズに雑談ができない」という悩みを吐露します。

 --じゃあ、今の営業の仕事のなかでも、ちょっと無理をしている感じがあるのでしょうか?

 例えば、お話し好きで雑談が多いクライアントさんを訪問したときに、「私、ちゃんと話せていたかな?」とか、「目の前のクライアントさんは楽しい気持ちでいてくださったかな?」とか、ぐるぐると考えちゃいますね。

--「クライアントの方を楽しませたい」という思いもあるのですか?

あー、そう……、そうかも! 自分と話していて「つまらないな」という気持ちにさせてしまうのが申し訳ないような気がしますね。

--営業にもいろいろなスタイルがあると思いますけど、I美さん自身は「クライアントさんを楽しませたい」という思いが強いんですね。

うーん、そうなのかな……。ビジネスだけという関わり方よりも、もう少し深いところでしっかりコミュニケーションをとれるのが望ましいな、と思います。

--それはなぜですか?

クライアントさんにも建前があるので、その建前の向こう側が見えないとき、もう少し深いところで意思疎通できれば、「ぶっちゃけ、こうなんだけどね」というように本音が見えることってありますよね。それを考えると、ビジネスだけではなくて一個人としてコミュニケーションがとれているほうがいいなと思うんです。

「こうなりたい自分」をイメージして、これからのキャリアを考えよう

 本当は、「営業をもっとがんばりたい私」がいた!

--今お話を聞いていて感じたんですが、I美さんは人間関係を円滑に進めていきたいという思いが強いんですね。

あー、確かにそうですね! 円滑にしたいです。円滑にはしたいけれどもうまくいかないときに、ヤキモキしちゃうんです。

--ヤキモキ? それは、どういう気持ちですか?

たとえば、同行してくれた営業の先輩が、ものの5分ぐらいでクライアントさんとすごく仲良くなるのを見たりすると、自分はそんな風にはうまくできないなって……。

--お話を伺っていると、クライアントの方との人間関係や、どうやったら短時間で相手の心にパッと入っていけるかというのを気になさっているということは、すごく前向きに営業のお仕事に取り組んでいらっしゃるということですよね。人と話すのが苦手なので営業の仕事は向いてないのではとおっしゃっていたけれど、営業の仕事が嫌い、話すのが嫌というわけではなくて、ご自分がイメージしているような営業ができていないところがモヤモヤしていらっしゃるのかなと、私は感じたんですけど、いかがですか?

うーん、どうなんでしょうか。営業とクリエイティブ、どちらが今の自分にとって魅力的なんだろう?と考えると、正直自分でもよく分からないんですよね。以前から「クリエイティブな仕事がしたい」という気持ちがあったのは確かです。でも、営業の仕事がうまくいかなくて「営業って嫌だな」ってネガティブな気持ちになってしまう結果として、「クリエイティブ系にいきたい」と思うのは、自分でも嫌なんです。

--嫌なんですね?!

はい。それは良くないなと思います。

--なぜ良くないんでしょう?

なんていうか、うーん、逃げたみたいじゃないですか。

--I美さんは、逃げたくはないんですね?

そうですね。こっちで自分なりに納得してから、心おきなくそっちに行きたいぞって思います。

--じゃあ今は、その準備段階なのかしら?

うーん、そうですね。確かに、そう言われてみるとそうかもしれません。将来はクリエイティブ系に、という気持ちとは別に、今は、自分で満足できるように営業をがんばりたいっていうところにいるんですね。

--今日、この時間のなかでいろんなお話をお聞きしたんですけど、お話してみていかがでした?

「私って、実は今は営業をがんばりたいのね」っていう気づきを与えられて、すごく前向きな気持ちになれました。自分でも意外だったので、とってもビックリしています。

--ぜひ、ご自分の納得いく営業のスタイルを確立していけるといいですね。きっとI美さんにしかできない営業があると思うので。

ありがとうございました!

--カウンセリングを終えて--

 【I美さんの感想】
自分では「クリエイティブ系に」という気持ちが強いと思っていましたが、山崎さんにいろいろ問いかけられるうちに「あれっ?私はまだ営業でやり残したことがあるのかも」と気づかされていくのは不思議な感覚でした。どうしたらいいのか分からなかったモヤモヤを、「ここをがんばればいいんだ」と、昇華していただけた気がします。与えられた答えではなくて自分でたどり着いた答えなので、自分でもすごく納得できています。自分では向き合うことを避けてしまう部分にも突っ込まれて初めて気づいたので、これは相談したからこそ得られる答えだと思います。

 これまでの経験を振り返りながらじっくりと考えるうちに、「営業は苦手だからと逃げるのは嫌、もっとがんばりたい」という自分の内面にある思いに気が付き、方向性を見出したI美さん。たった20分の体験カウンセリングでしたが、自分の内面と向き合い方向性がみえたことにより、その表情が明るく変わっていったのが印象的でした。仕事に関して何かモヤモヤを抱えている人は、一度CDAに相談してみるのも一案です。自分ひとりでは気づかない自分の思いが見えてくるかもしれませんよ。 

 

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山崎 美和(やまさき みわ)さん/キャリアカウンセラー 
フリーアナウンサーとして18年間マスコミの仕事を経験後、更なる“聴く”仕事に興味を持ち、キャリアカウンセラー資格(CDA)を取得。国立大学、若者サポートステーション、男女共同参画プラザ、ハローワークなどにおいて5年間で5000人を超えるカウンセリングを行う。同時に行政や教育機関で、ヴォイストレーニング・コミュニケーション講座・就職支援講座の講師を務める。「心の声」に寄り添い、「声の力」で自律的キャリア形成の実現を目指している。

 

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 INFORMATION

「人とキャリア」をキーワードに、40年以上の歴史を持つキャリア開発のパイオニアである「日本マンパワー」は、各種の資格やスキルを身につけるための通信教育や通学講座、公開セミナーなども充実。オンラインで気軽にトライできるチェックや適性診断テストをきっかけに、今後のキャリアの方向性について考えてみては。

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http://www.nipponmanpower.co.jp/

※この記事は2013年09月06日に公開されたものです

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