お使いのOS・ブラウザでは、本サイトを適切に閲覧できない可能性があります。最新のブラウザをご利用ください。

番地がない場所が都内にもある!知っていますか無番地な話

当たり前ですが、皆さんの住んでいるところには住居表示がありますね。しかし、日本国内には「住居表示の番地がない場所」があるのをご存じでしょうか? 都内にもあるんですよ!

【持ち家?賃貸?「将来の住まい選びで気をつけたいこと」】


■番地表示がない!?

「何丁目何番地何号」という「住居表示」がない場所のことを「無番地」、あるいは「無地番地」「番外地」と呼びます。

このような住居表示がない場所の多くは国有地です。国有地は不動産登記のされていない、国庫に属する土地です。また、元国有地であった土地、新しくできた埋め立て地なども無番地のままのことがあります。

国有地で無番地のものの代表格は「自衛隊用地」です。

例えば、自衛隊の「横須賀地方総監部」の住所は、
「神奈川県横須賀市西逸見町1丁目無番地」です。

同じく、自衛隊の「館山・木更津地区 第21航空群司令部」の住所は、
「千葉県館山市宮城無番地」です。

市役所なのに「無番地」!?

面白いのは千葉県「四街道市」です。なんと四街道市の市役所の住所表示が「無番地」なのです。

四街道市市役所の住所は、
「千葉県四街道市鹿渡無番地」です。

これは四街道の街が軍用地として発展してきたことに端を発していると考えられます。もともと、1897年(明治30年)に四街道には「陸軍射撃学校」が置かれました。これが1922年(大正11年)に「陸軍野戦砲兵学校」となります。

終戦後は軍関係の施設がなくなり、その場所が宅地や商業地になり、現在に至ります。かつての軍用地だった痕跡が無番地となって残っているというわけです。

都内にもある無番地!

都内にも無番地があります。
JRはかつて国鉄(日本国有鉄道)といって国のものでした。そのため、鉄道が敷設されている場所の住所は、民営化のどさくさで無番地のままのことがあります。

有名なのは四ツ谷駅です。四ツ谷駅は千代田区と新宿区にまたがっています。JR東日本の四ツ谷駅のほとんどは千代田区麹町6丁目に属しているのですが、住所表記は違います。

JR四ツ谷駅は「東京都新宿区四谷1丁目」ですが、もし四ツ谷駅に行くことがあったら、自動販売機や公衆電話に貼られている住所表示の入ったシールを見てみてください。

東京都新宿区四谷一丁目無番地

「新宿区四谷1丁目無番地」あるいは「新宿区四谷1-0」といった表示を見ることができます。


(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年08月15日に公開されたものです

SHARE