知らぬ間に相手の心に残る方法「情報を小出しに」「その場で完結させない」
「なぜかわからないけど頭から離れない言葉がある……」という場合は、その言葉に心理的な要素が働いていることも。そこで今回は、相手に忘れられないように印象づける言葉と、その使い方をご紹介しましょう。
失敗ほど頭に残りやすい
ほとんどの場合、成功した物事よりも失敗した物事のほうがよく覚えているはず。これは「ツァイガルニク効果」という現象で、目標に向かって行動しているときは緊張が続くものの、目標が達成されると緊張が解消されるという考え方に基づいています。
さらに目標が達成されないまま未完の状態が続くと、物事が達成できたものよりも記憶に残りやすいことも実験結果により示されているのです。
これにより「心に残る言葉」も、傷つくような一言、余韻を残すような一言のほうが多いと考えられます。思い出したくないけれど忘れられない言葉にも、意外と嫌な経験が関係している可能性が高いのです。
終わらせずにつなげることで印象付ける
マンガやドラマなどの連続モノでは、その後の展開が気になるような終わり方をすることも。これもツァイガルニク効果が関係していると考えられ、マーケティングにおいても役立つ方法として使われています。
「また次回……」「つづく……」という言葉がつくことで、終わらないもどかしさもありつつも、続きが楽しみになるはず。
もちろん恋愛にも応用できます。一度のデートで相手のことを知りつくしてしまうということはあまりありませんから、何度か会って相手の性格を少しずつ知ることで興味が恋愛感情に発展していくことになります。多少ミステリアスなタイプのほうが本来の性格を知るのに時間がかかるため、関心が深くなることも。
新密度も段階を踏んで
一気に新密度を上げるより、ちょっとずつじらしながら恋愛を発展していくのもツァイガルニク効果が役に立ちます。
「次は○○に行こう」とデートの目的地候補をいくつか用意しておけば、楽しみも広がるはず。男性からのアピールが強いようなら「また今度ね」とかわしておくことで、より男性が夢中になることも。
ただし使いすぎて引きのばしてばかりいると、逆効果になることもあるので注意しましょう。
※この記事は2013年08月10日に公開されたものです