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“冷気は体調を崩す”は本当? クーラーと扇風機、体に悪いのはどっち!?

照りつける太陽で、じっとり汗をかくこの季節、冷房がないとやってられませんよね。

クーラーも扇風機も部屋を涼しくするために欠かせないアイテムだけど、冷気は体調を崩すなんていうからちょっと心配。どちらのほうが体に負担をかけずにすむのでしょうか。正しい使い方とは? ということで、さくらが丘クリニック院長の高木壯彦先生におうかがいしました!

●扇風機の風にあたりすぎると、体に良くないと聞きます。最悪、死に至るなんて恐ろしい噂も聞くのですが…。

「極端な例ですが、扇風機の強風にあたり続けると体温が奪われ低体温(34~35℃)になるといわれています。とはいえ、そうなるまで当たり続けることは、まずないと思うので心配いりませんよ。また、脱水を起こすことによって血液がドロドロになり、心筋梗塞や脳梗塞を起こす原因になるともいわれています。が、これも気にすることはありません。脱水が心配なら、寝る前にコップ一杯の水を飲めばいいです。いずれにしても、扇風機には直接あたり続けないよう、タイマー、首振り機能等を利用した方が良いですね」(高木先生)

暑いとついつい扇風機の前に陣取ってお昼寝しちゃう……なんて人は、いますぐ首振り設定を! 最近は一定の温度になると自動的に運転を開始し、温度が下がれば自動的に停止するという高性能扇風機もあるみたいなので、最新機器に頼ってみるのもひとつの手ですね。

●『クーラー病』なんていうのもあるくらいだし、クーラーはいかにも体に悪影響な気がします。

「『クーラー病』とは、クーラーの効いた室内と、室外の温度差が、特に問題と思われます。室内と屋外の温度差は、5℃以内にするのが理想的ですね。なかには、クーラーは体に悪いといって使用しない人がいますが、熱中症になっては元も子もありません。特に高齢の人は要注意です」(高木先生)

うちの祖母も、『電気代がもったいない』なんていって冷房を敬遠しがち。帰ったら速攻で教えてあげないと! エコも節約もほどほどにしたほうがいいみたいですね。

●体に悪影響を与えるのはクーラーと扇風機、どちらなのでしょうか。また、それぞれの理想的な使い方とは?

「一概にどちらが悪いとはいえません。過ぎたるは及ばざるが如し、ではありませんが、どちらも極端な使い方は体に悪いといえます。扇風機を利用して、クーラーの冷気を室内で循環させれば、27~28℃でも快適に過ごせます。つまり両者の併用がベストですね」(高木先生)

●まとめ

両方使ったら電気代が…なんて気にする人もいるかもしれませんが、実はエアコン26度設定のほうが電気代が高くつくんです! 2つを併用する場合、エアコンの風は扇風機がある下の方へ向けさせるのを忘れないでくださいね。ちなみに、筆者も数年前に熱中症になったことがあります。真夏にクーラーをつけずにお昼寝したら、その後、猛烈な頭痛と吐き気に襲われ立つことも不可能になりました。幸い2日で治りましたが、皆さんも本当に気をつけてくださいね!

 

(取材協力:高木壯彦、文:中村未来/清談社)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.06.14)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年07月25日に公開されたものです

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