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あなたの知らない全国おいしい牛肉4選「石垣牛」「見島牛」「但馬牛」「いわて短角和牛」

最近ではアメリカでも「神戸ビーフ」が高級ブランド牛肉として一般に知られているようです。しかし、日本のおいしい牛肉は他にもあります。あまり知られていませんが、おいしいと有名な「ブランド牛肉」をご紹介します。


■実はここが本家!『石垣牛』

実はここが本家!『石垣牛』

沖縄県の八重山諸島は畜産業の盛んな地域です。「石垣牛」は最近になって知名度が高くなったブランド牛ですが、昔から業界では肉のおいしさ、希少価値の高さから、「幻の石垣牛」として知られていました。

なぜなら八重山地域で生まれた牛のほとんどは、子牛のうちに県外へ出荷され、地元で肥育される牛はほとんどいなかったからです。しかしながら、石垣島は一年中温暖で青い海に囲まれ、草が豊富であり、肥育をするのに、素晴らしい環境がそろっています。

そこで平成11年にJA石垣牛肥育部会が発足され、一貫体制でのブランド確立、増頭計画が立てられました。平成12年にはサミットでメインディッシュとして石垣牛が使用され、一躍有名になり、平成13~14年にかけ、商標登録を取得。さらには平成20年に八重山生まれ、八重山育ちの「石垣牛」として地域団体商標の認定を受けました。

平成23年には石垣牛大BBQ大会が新石垣空港建設地にて開催され、世界一長い串焼きとして107.6メートルを記録し見事ギネスに認定されました。

これらの結果により、今では石垣島の観光資源の目玉として注目されています。石垣島を訪問したらぜひ「石垣牛」の美味を味わってください。

⇒『石垣牛-JAおきなわ』のサイト
http://www.ishigakigyu.com/

貴重な日本の在来牛種『見島牛』(みしまうし)

貴重な日本の在来牛種『見島牛』(みしまうし)

山口県萩市の見島で飼育されてきた、日本の在来牛です。西洋種の影響を受けていない日本在来の牛種はこの「見島牛」と「口之島牛」(くちのしまうし)だけとのことです。ちなみに口之島牛は「トカラ牛」の名前で知られています。鹿児島県鹿児島郡十島村、トカラ列島の口之島に生息する牛です。

さて、見島牛ですが、貴重な日本在来の牛種なので1928年(昭和3年)には国の天然記念物に指定されています。貴重な肉ですのでほとんど入手することはできません。しかし、霜降り肉の起源とされ、「肉汁あふれる美味」とされていますので、一度は食べてみたいものですね!

見島牛の雄とホルスタイン種の雌を交配させた「見蘭牛」(けんらんぎゅう)というブランド牛種が誕生しています。見蘭牛は「霜降りと和牛原種の濃いうま味」が特徴だそうです。

⇒ミドリヤファーム:株式会社みどりやのサイト
http://www.mishimaushi.com/

※……ミドリヤファームでは全国で唯一、見島牛の販売を行っています。

肉質良好の元祖『但馬牛』(たじまぎゅう)

肉質良好の元祖『但馬牛』(たじまぎゅう)

兵庫県の但馬地方では平安時代から牛の飼育が行われてきました。一部ですが、食用にも供されていたようです。明治時代になって牛肉が一般に食べられるようになると、但馬牛は大変に注目されるようになります。

神戸の外国人居留地で食され「神戸ビーフ」と呼ばれたのは、この但馬牛(たじまうし)といわれていますし、また近江牛や松阪牛の素牛(もとうし)になったのは但馬牛(たじまうし)だそうです。但馬牛は肉質が良いために評価も高いのです。

現在、「兵庫県産(但馬牛)とは、本県の県有種雄牛のみを歴代に亘り交配した但馬牛(たじまうし)を素牛とし、繁殖から肉牛として出荷するまで当協議会の登録会員(生産者)が本県内で飼養管理し、本県内の食肉センターに出荷した生後28カ月令以上から60カ月令以下の雌牛もしくは去勢牛で、歩留・肉質等級が「A」「B」2等級以上とし、瑕疵等枝肉の状態によっては委嘱会員(荷受会社等)の確認により判定を行う。なお、兵庫県産(但馬牛)を但馬牛、但馬ビーフ、TAJIMA BEEFと呼ぶことができる。」とされています。

※……但馬牛の定義は『神戸肉流通推進協議会』によります。

※……生きている牛を『但馬牛』(たじまうし)、精肉を『但馬牛』(たじまぎゅう)と呼びます。

⇒『神戸肉流通推進協議会』
http://www.kobe-niku.jp/

絶品の赤身『いわて短角和牛』

絶品の赤身『いわて短角和牛』

最近、「知る人ぞ知るおいしい牛肉」といわれているブランド牛があります。「いわて短角和牛」です。この品種の元になっているのは、旧南部藩で飼われていた「南部牛」です。明治以降、南部牛と外来種を交配させて誕生した和牛です。

「霜降りよりも赤身がおいしい!」という人が最近は増えています。いわて短角和牛は、そんな霜降り信仰を持たない人に絶対の自信でお薦めします。脂肪分の少ない、うま味の濃い赤身肉は絶品のおいしさです。

⇒『いわて牛普及推進協議会』のサイト
http://www.iwategyu.jp/about_tankaku/

いかがだったでしょうか。ほとんどお目にかかれない「見島牛」などは、もし食べられたら貴重な経験ですよ!

(高橋モータース@dcp)

※この記事は2013年07月24日に公開されたものです

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