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あなたは大丈夫? 女子を悩ますつらい「片頭痛」の対処法

身体の不調は老化への第一歩! 専門家監修のもと、不調のメカニズムを解明し、健康的なキレイ女子になるため解決方法をお届けします♪

女性の悩みに多いといわれている「片頭痛」。症状の軽い人だと数時間、重い人だと数日にわたって痛みが続くこともあるようです。一般的な解決策としては、頭痛薬を飲むことが挙げられますが、このほかに解決策はないのでしょうか? そこで今回は、片頭痛が起こったときの対策について、専門家の先生に教えていただきました!

今回のお悩み

疲れているときにおこる片頭痛に悩んでいます!

疲れているときにひどい片頭痛がおきて仕事に集中できません。片頭痛の対処法を教えてください!

(29歳/小売店/女性)

片頭痛が起こる理由は?

頭痛の一種として有名な片頭痛ですが、その原因は完全には解明されていません。ただ、何らかのきっかけで、脳幹から出ている神経(三叉神経)が刺激され、脳の血管の拡張や炎症をもたらす物質が分泌されます。

その結果、脳の血管が拡張し、血管のまわりが炎症を起こし、疼痛神経が刺激され、脳に痛みが伝わることで、片頭痛の発作が起こると考えられています。

そんな片頭痛の誘因は何種類かあります。たとえば、片頭痛は女性の生理周期とも関係があるため、生理のはじまる1~2日前、生理開始後2~3日の間などに起こる人もいます。

このほかには、寝すぎや寝不足、不規則な生活など、生活リズムの変化も、片頭痛の誘因となりやすいです。また、ハードな仕事や深刻な悩みから解放されたときなど、精神的な緊張が解けたときにも、片頭痛が引き起こされることがあります。

緊張で収縮していた血管が、リラックスすることで拡がることが、理由として挙げられます。ただし、片頭痛はすべての人に起こるわけではなく、「起こりやすい体質の人」がいるのは事実です。

最後に、片頭痛と一般的な頭痛(緊張型頭痛)にもちがいはあります。前者はときどき起こるのに対し、後者は頭や首周囲の筋肉の緊張によって起こり、持続しやすい点が特徴です。

また、片頭痛は動くと悪化しやすいですが、逆に頭痛は身体を動かすと楽になることが多いです。

片頭痛が起こったときの対処法

○頭を冷やす

片頭痛になってしまったときには、まずは頭を冷やしてみるのが有効です。保冷パックや氷などをタオルに包み、頭の下に敷いたり額に載せたりして、頭を冷やしましょう。人によっては頭を冷やすよりも、頭を温めるほうが、痛みに効くという方もいます。しばらく冷やしてみても痛みがおさまらなかった場合は、様子を見ましょう。

○安静に過ごす

片頭痛は身体を動かすと、症状が悪化しやすくなります。片頭痛が起きたときは、暗めの静かな部屋で横になって、安静にしておきましょう。1時間ほど眠ると、拡がった血管が元に戻りやすくなり、痛みが解消されます。このときにあまり長時間眠りすぎるのは避けましょう。

片頭痛の予防法

○寝すぎないこと

日常からできる予防法としては、生活のリズムを崩さないよう、「寝すぎないこと」があります。片頭痛が起こったときに、横になって軽く眠るのはよいですが、睡眠をとりすぎると、片頭痛が起こる可能性が高くなります。

○食べ物に注意

特定の食べ物や飲み物をとると、人によっては片頭痛が起きることもあります。たとえば、アルコールやチョコレートなどは、片頭痛を引き起こすといわれる食べ物の一例です。人ぞれぞれ合わない食材は異なりますが、片頭痛を誘発すると感じる食材は、控えめにとるようにすると安心です。

これらの片頭痛の対処法を覚えておき、予防法もあわせて意識しながら過ごしましょう!

※『マイナビウーマン』にて2013年6月にWebアンケート。有効回答数316件(マイナビウーマン会員:22歳~34歳の働く女性)。

霜田 里絵

銀座内科・神経内科クリニック(http://www.ginzanaika.com/)院長。平成9年に順天堂大学を卒業後、順天堂大学病院、都立神経病院などを経て現職。

(取材協力:霜田里絵、文:池田園子)

※画像はイメージです

※この記事は 総合医学情報誌「MMJ(The Mainichi Medical Journal)」編集部による内容チェックに基づき、マイナビウーマン編集部が加筆・修正などのうえ、掲載しました(2018.07.04)

※本記事は公開時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください

※この記事は2013年07月22日に公開されたものです

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