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一風変わった詐欺師による最新の手口「結婚詐欺師クヒオ大佐」「福引抽選会の騙し合い」

毎回、クリエイターたちがヒットを狙って新企画を考える『サタデーバリューフィーバー』(日本テレビ系)。7月12日の放送では、出演者たちが人生の大失敗を赤裸々に告白しました。

中でも、元五輪体操選手の池谷幸雄の、1億4500万円を騙し取られた話に会場は驚きに包まれました。

池谷は、愛車のフェラーリを中古車業を営む友人に売る際、印鑑証明と委任状を用意するよう言われ、車とともに持参。その後、お金は振り込まれず、友人はフェラーリとともにトンズラ……。お金に困っている人につけ入る詐欺は、悪質なものが多いですよね。

昨年、日本で起きた詐欺事件の認知件数は8693件、被害総額はなんと357億円! 「自分は大丈夫」と思っていても、あまりに巧妙な手口に、うっかり騙されてしまう人も多そう。どんな手口があるか情報収集することは非常に重要です。そこで、今回は一風変わった詐欺の事例をご紹介します!

トイプードルが育ったらフェレットに!?

最近ではペットを使った珍しい詐欺事件が起きています。アルゼンチンでの話ですが、ある男性がトイプードルを購入し、予防注射を受けさせるため獣医に見せたところ、実はフェレットだったことが判明。このフェレットはステロイド剤で太らされていたうえ、毛にも細工がされていたそうです。アルゼンチンでは、トイプードルの相場は1000ドル(約10万円)で、フェレットは75ドル(約7500円)のため、このような事件が多発しているのだとか。トイプードルだけでなく、チワワに改造されているケースもあるそうです。動物虐待ともいえるこの詐欺、許せませんね。

アベノミクス便乗詐欺

安倍晋三首相の経済対策「アベノミクス」によって、株価上昇や円安が進み、投資家がたくさんの利益を出せるようになりました。しかし、これに便乗して詐欺まがいの投資の勧誘が全国で相次いでいます。詐欺師は、民家を訪問したり、電話やインターネットなどで「政権が変わり、これから景気が良くなるので二酸化炭素の排出量が多くなる。二酸化炭素の排出権取引に投資しないか」などと儲け話を持ちかけてお金を騙し取るんだとか。国民生活センターでは、「印象深いフレーズで信用させる手口。惑わされないように」と呼びかけています。本当の儲け話なら普通は一人で実践して誰にも教えないものですよね。うまい話を持ち掛けてくる人には十分警戒しましょう。

伝説の結婚詐欺師・クヒオ大佐

堺雅人主演で映画化もされた実在の結婚詐欺師、クヒオ大佐(本当は日本人だが、ジョナ・エリザベス・クヒオと名乗っていた)。1970年代から90年代にかけて、「米軍特殊部隊ジェットパイロットでカメハメハ大王やエリザベス女王の親類」という肩書を振りかざし、数々の女性に結婚話を持ちかけ、推定1億円を騙し取りました。「私と結婚すれば、軍から5000万円の結納金が支給される」、「イギリス王室からも5億円の祝い金が出る」などと、巧妙な話術を使い女性を騙し続けていました。お金を騙し取った後は、「最前線に赴かなくてはいけなくなった。仮に私が戦死しても君には軍から莫大な額の功労金が支給される」と言い残して姿を消したんだとか。玉の輿狙いの女性は、この手の男に注意してくださいね。

世界中が釣られた原始人詐欺

1960年代にフィリピンのジャングルで発見されたタサダイ族は、20世紀に発見された原始人として話題になり、世界中で報道されました。タサダイ族は、洞窟に住み、狩猟・採集生活を送り、木で火を起こす、上半身裸で局部は葉っぱ、独特の言語をしゃべるなど、まさに原始人そのもの。1974年には当時のフィリピン大統領の命令で、タサダイ族の住居区への立ち入りが禁止され、彼らの保護のために12億円もの寄付金まで寄せられました。その後、保護地区にジャーナリストが潜入したところ、「洞窟ではなく普通の家に住んでいる」、「紙巻きたばこを吸っている」、「バギーやバイクを乗りこなしている」と、現代的な生活を送るタサダイ族をスクープ。世界的な詐欺事件になりました。ちなみに、集められた寄付金は環境大臣エリザルデにより持ち去られたそう。当時のフィリピン政府による捏造だったのではないかとささやかれています。

ガラポンをめぐる騙し合い

商店街やショッピングモールでよく見かける、ガラポンの福引抽選会。特賞が海外旅行だったり、液晶テレビだったり、10万円分の商品券だったりと結構豪華ですよね。ある商店街での話で、一人の男がガラポン抽選器で特賞の玉を出しました。ところが、商店街の抽選係の人は困惑。なぜなら、特賞の玉は人の多い土日に入れることになっていて、平日のその日は入っていなかったんです。男が偽の玉にすり替えたことは明白。しかし、平日だから特賞を入れないというのは、ある意味、消費者を騙す行為といえなくありません。結局、商店街側は特賞の商品を男に渡してしまったそうです。お互いが騙し合っていたという特殊なケースですね。

人を騙そうとする人間は、あの手この手を使ってきます。常に人を疑ってかかるのも、なんだか悲しい気もしますが、ガードをしっかり固めて平穏無事な生活を送りたいものですね。

(桃山くるみ/サイドランチ)

※この記事は2013年07月19日に公開されたものです

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